宮部みゆきが送り出す杉村三郎シリーズのTVドラマ版第一弾名もなき毒の紹介です。
小泉孝太郎扮する杉村三郎が、探偵のように人の人生に探りを入れる作品です。
この、杉村三郎シリーズは、正直まだいいです。
第1章といえばいいのか、前半は、義父の運転手だった人が、自転車との接触事故で命を落とすのだが、その娘たちが、事故ではなく殺人ではないかと、義父に訴え出ることで、三郎に調査にあたるよう命じるはなし。
探偵としてのデビュー戦だ。
後半の第2勝は、ある女子中学生(杉咲花)の祖父が青酸カリで死亡。コンビニで買ったお茶から青酸カリ成分が検出されたことで、殺人事件として捜査される。
真犯人として母親や、祖父が生前お付き合いされていたとする女性などが登場するが最後に衝撃の真犯人が。
同時進行で、三郎の職場にアルバイト社員を入れるが、その社員が、とんでもないストーカー気質の女性で、杉村家に襲い掛かる...
この名もなき毒は、この続編となる、ペテロの葬列につながっていくのだが、ペテロの葬列を100%楽しむためにも、名もなき毒には目を通しておいたほうがいいでしょう。
宮部みゆき作品を書籍で読んでいる方は既知の情報なのかもしれませんが、ドラマデビューの方は必ずこちらを見てほしいですね。
三郎の結婚の経緯やギフトの関係性、いまだコンツェルン広報部になぜ行くことになったのか、秘書など、ペテロの葬列につながる重要な伏線がたくさん出てきます。
シーズン1の名もなき毒自身も面白いと言えば面白いです。
宮部みゆき作品らしいドロドロ感もありながらの推理小説風の仕上がりは秀逸です。
ミステリー好きは一度目を通しておくといいでしょう。