一つでも上のクラスを目指して
2月。
3歳馬はクラシックレース出走へ向けてどのレースを選ぶかが気になる時期になってきています。
ここで出世できないようでは皐月賞・桜花賞へと駒を進められず、ダービーやオークスに絞るにしてもトライアルレースに安全に出走できるだけの賞金は積んでおきたいという時期です。
古馬は、ドバイやサウジへの遠征を決めている一流馬はそろそろ動き始め、そうではない国内滞在組は、ここでもう一つか二つほど重賞を勝って大阪杯か天皇賞春へ向かいたい時期です。
条件馬は、大阪杯か天皇賞に向かうにしても、せめてオープン馬にはなりたいと願って条件に合ったレースを選択していますが、各レース勝馬は1頭（同着ってこともありますがめったにありませんからね。）ですから。
この時季の条件戦は熾烈を極める時期です。
我が愛馬たちでいえば、3歳馬のミラクルキャッツは1月に勝っておきたかったレースを取りこぼしてしまいました。
結果今月も同条件クラスのレースに出走するしかなくなったのですが、まだここを勝ちあがれば、クラシックトライアルレースへの出走の目も残されています。
そのほかの3歳馬たちはまずは勝ち上がりが必要です。
地方交流で勝ちあがっておくことを優先したジークシュベルト、ダート適性を感じ、ダート戦での勝ち上がりを目指すダオラダオラ、さすがにそろそろトレセンに入りそうなオールズフェアに、まだ本州移動していないがさすがにそろそろといった感じのウルトラブラックという陣容です。
古馬勢は、ロンコーネが地方へ移籍したことでJRA所属のエースはラヴォラーレ1頭となりました。
現4歳となるイエヴァンポルッカ、エメヴィベールあたりがそろそろ復帰に向けて動き始めています。
大問題なのが、4歳にして未勝利馬の2頭。ケリーズノベルとカルトゥーシュ。
この2頭は現在格上挑戦で1勝Cでの勝ち上がりを目指しています。
いつまでも未勝利のままでいられるはずもありません。春までには何とか勝ちあがってほしいのですが...
2月の出走結果
そんな2月ですが、初週から勝馬、今年の初勝利！いきなり現れました!
ケリーズノベル
パドックではおとなしかったのですが、太目が残っているような馬体に見えました。ややふっくらといった感じでしたね。
なにせ、最後の出走が昨年の8月未勝利戦です。実に半年近く外厩にいましたからね。
ただ、けがや病気による療養などではなく、この期間は本当に『みっちり』と鍛えていたのでしょうね。
スタートして少し出遅れる格好に。公表では1馬身程度の出遅れとなりました。
実際スタートから落ち着くまでに最後方にまで落ちてそのうえ最後方から2番目の馬からも離される格好に。1週目のゴール板あたりでは捲っていく格好になり、コーナーに差し掛かった時にはほぼ先頭にまで上がりました。
向こう正面では2番手をキープ。やや落ち着いたかなと見えましたが、普通ならこんなレースをすれば最終コーナーあたりで失速して直線向いて最後方というのが関の山です。
しかし、調教師がかねてから指摘していた通り心肺機能がかなり優れているのですかね。
落ちていくどころか勢いをつけて上がり3Fは、1番時計でゴールを駆け抜けました。
終わってみたら2着と4馬身差の圧勝です。
これで未勝利馬だというのですから、驚きです。
これだけちぎったことで、勝利は確信できました。
これほど強い勝ち方をした出資馬はいないかな．．．地方でならフォルティウスやミンナノヒーローはちぎって勝っていましたけど、土俵が違いますからね。。。
ラヴォラーレ
ケリーズノベルの勝利の余韻が冷めやらぬままラヴォラーレが中京9Rに出走。
Twitterのおめでとうへの返信をしていたため、パドックを見逃してしまいましたw
あっ。ラヴォラーレの出走だ！！
と気づいたときにはゲートインくらいでした。
スタートはいいとは言えませんでしたがそれなりに出て、一瞬先団にとりつくのかなと思いましたがやはりじりじりと下げて後方集団へ。
そのままレースは淡々と進みます。
コーナーに差し掛かるあたりからじわじわと上げていき、外目を走ります。
直線向いて中団あたりから一気にまくっていく体制へ。
ただし、ここまでの経験から差し切るだけの脚はないのがわかっているのですが．．．
それでも何頭か抜いていき、結局掲示板に何とか乗る5着。
不満とまでは言いませんが直前に出資馬が鮮やかに勝ち切ったレースを見た直後なので、複雑な気持ちになりました。
次走は中一週で東京D2100mという番組があるのでもしかしたら、そちらに出るのかな?と思っていましたが使い詰めになってきているのもあっていったんリフレッシュ放牧に出ることになりました。
次走の予定は3/25の中京D1900m鈴鹿S（ハンデ）という予定になりました。
軽斤量の恩恵を受けられる可能性があるということだそうです。
このあたりであっさり勝ちあがってくれると嬉しいんですけどね。。
ここまでラヴォラーレに騎乗してきた騎手はたくさんいます。
ただ、好騎乗をしてくれたのは原騎手と田辺騎手だけじゃないかと．．．
その中でも原騎手は2勝していますし、久々に乗った3勝Cでも4着と好走。もう何度か走っていけば勝てるんじゃないのかと思わせる騎乗でしたが、やはり次戦は降ろされました。
田辺騎手は言っても一流どころといわれてもいい実績の持ち主ですから、そう簡単に騎乗してもらえないかもしれませんが、原騎手。。。じゃダメなんでしょうかね。。。
ダオラダオラ
D2100m戦と、距離を延長して挑む3戦目。
前走ダート戦で掲示板に乗る走りをしたことからも期待がかかる一戦となりました。
前走よりプラス体重で挑む一戦は、距離延長を考えるとプラスで考えてもいいと思っていました。
パドックでもあまり気の悪いところは見せておらず、意外に好走するんじゃないかと、大きく期待していました。
しかしながら、レース結果は、散々な結果となりました...
スタートは悪くなく、出た割には最後方へ。
終始外を回りながら、直線は、足が衰えることもない代わりに、位置づけが悪いためそのままゴール。
ほとんどタイムオーバーに近いような着差でのゴールとなりました。
次戦は、どうも続戦で挑むっポイ感じですが、もう少し距離を短くして道中は促す必要はありそうでした。
カルトゥーシュ
おそらくラストチャンスとなりそうなカルトゥーシュ。
好走経験のある小倉芝2600m。減量騎手の鷲頭騎手を鞍上に勝ち上がりを目指します。
まず、出走頭数が8頭というここ最近では珍しい少頭数のレースとなり、まずはそれだけでも大チャンスとなります。
そのうえ出走メンバーは1頭は強そうだけどほかはカルトゥーシュとほとんどそん色のない近走。
少なくとも馬券圏内はいかないといけないレースになりました。
結果を先に言えば4着と掲示板は確保しましたが、未勝利馬格上挑戦のみですから、権利もくそもないし、このメンバーで勝てないとなるともうあきらめざるを得ないでしょう。
明けた月曜日にはファンド解散が決定しました。
投資的な観点から言えば、出資馬代金も回収できないままの引退で不満も残りますが、そうとは言え、6~7割の回収プラス預託料分といったところで、この募集価格なら、ある程度いた仕方がないかなという感じです。
怪我をしているわけでもないですからサラオクから、どこかの地方馬主が買い取ってくれれば、少しくらいは活躍してくれるのではないでしょうか。
第二の馬生に幸あらんことを祈ります。
ジークシュベルト
地方交流戦に打って出ることになったジークシュベルト。
鞍上はガンガン勝ち星を挙げている今村聖奈騎手で勝ちあがりに挑むこととなりました。
女性騎手ということで減量についても、男性より1㎏多く減量されるため、有利な条件といえるかと思います。
初ダートで、適性が問われるところなのですが、今年に入ってファインニードル産駒はダート戦でも勝ち星をあげ始めていて、期待されるところでした。
最後はちょっと危なかったですが、終わってみれば横綱相撲といえる勝ちっぷりだったと思います。
これで、勝ち上がりと認定され、1勝Cの格付けになります。
次走はJRAのダート戦を使う予定となっていて現在はリフレッシュ放牧に出ています。
まだまだ馬が幼いということで、春までじっくり外厩で鍛えるのではないでしょうか。
次戦が非常に楽しみになりましたね。
ミラクルキャッツ
2月の最も期待していたのがミラクルキャッツです。
ミラクルキャッツは前走は4着と悔しい敗戦となりました。
しかし、レースぶりからも、いずれ勝ちあがるだろうと思わせるところがありましたから今回のレースについてはかなり期待をしていました。
鞍上はこの週に来日、短期免許を取得してきたモレイラ騎手。
福永祐一騎手がこの日をもって日本のレース騎乗がラストとなる日でしたので、福永騎手の騎乗に期待をしていましたが同レースでは別の人気馬に騎乗。2着と貢献していました。
ミラクルキャッツ自身も4番人気と結構期待されていました。
しかしです...
レースは終わってみたらいいところなく9着。
スタートの出遅れが大きく響いた結果となりました。
1400m戦ですから、スタートからゴールまででちょっとしたミスも致命的になるんだということがよくわかる一戦となりました。
9着が今の実力ではないのは明らかですが、ダートや1400mという距離については見直す必要がありそうですね。