令和元年10月22日、日本国の天皇陛下即位の儀式『即位礼正殿の儀』にて、安倍晋三日本国総理大臣が、万歳三唱を行いました。
これらは国事行為として時の首相が掛け声を上げ、それに合わせて祝砲が打たれるものです。
今日、スタッフとランチをしているときにその万歳三唱が話題になりました。
私は常々、万歳三唱をするときは手のひらを内側、要は、自分の両耳に手のひらを向けてまっすぐ押し上げるように腕を上げるのが万歳三唱の所作だよという話をしていたのですが、安倍総理がまさにそうしていた。びっくりしたというお話しでした。
少なくとも、自民党員はそのほとんどの党員がその所作を行っています。
衆議院の解散の時
衆議院が解散する際には解散宣言と同時に万歳三唱をするのが今の日本国衆議院の慣例となっております。
与野党ともにやりますが、とある党はそもそも欠席することも多くやらないようですが。。。
しかし、与党の自民党はそのほとんどは手のひらを内側に向ける所作で、野党の方はバラバラです。
元自民党員だった野党議員は手のひらを内側にしている議員もおりますが、ずっと野党を歩んできた方は手のひらを相手に向けて、正面を向けてといいますか、そして、肘をピンと伸ばし高らかに万歳していることが多いですね。
これは正しいのでしょうか?
そもそも公式にただいい所作は存在しない
そこでいろいろ調べてみたのですが、公式な所作というものは存在しないようですね。
ではなぜこうなったのでしょう?
それも不明でしたw
第二次大戦前は政権党の党員も手を内側にしている議員もいれば相手に向けて万歳している人や手が握られグーのようになっている人もいます。
いつからこれが一般的に正しい所作といわれるようになったのでしょうかね?
外国との交流において
時期などははっきりわかりませんでしたが、何となくそうだろうなというのはわかります。
手を相手に向けて肘をぴんと張った形を見ればわかりますが、それはハンドアップようは、手を上げろ!と、拳銃を突きつけられそう言われたときには、そうなります。
それは、降参・白旗・まいったという意味につながります。
なので、日本国における万歳はまいったという意味ではないためあえて手のひらを内側に向けることと、肘をぴんと張らない事で、違いを付けたのではないかと思います。
しってしまうと・・・
なるほど。そういう意味があるのか。外国では降参ですっていう意味にとられるのかと思って万歳を見てみると、気になって仕方がありませんよね。
鳩山由紀夫 元総理大臣は万歳の際に手のひらを相手に向けて万歳をしたと。そういうことで当時は野党であった自民党議員に『総理は所作も知らないのか』と、国会の場で追及されております。
鳩山首相は、公式な所作があるとは聞いていないと答弁しておりましたが、実際に公式な所作というものは存在しておりませんので答弁としては正しかったのですが、外国から見たら、日本国のトップが、三回もまいった!降参!白旗!と、手を挙げているよ・・・と見えていたのかもしれません。
また、私は先輩から、万歳はこうなんだぞと、手を内側にあげるのだと、もともと教え込まれていたので、周りの人の万歳に違和感しかありませんでした。
皆さんも、万歳をする機会があったら、周りの人を注意して見てみましょうね。
大多数と少数
しかし、この万歳の所作というのはおそらく正しいと言われている所作より、白旗状態の手を相手に向けてやっている人の方が多い所作です。
おそらくそういうことを細かく気にしていないようなところで万歳をすると、下手をしたら自分一人だけが手を内側にして逆に目立ってしまうこともあります。
私も、住民運動会やその類のサークルで万歳を求められて通常であるはずの所作をすると、なんか変な万歳してるなーといわれちゃうことがたまにあります。
ちゃんとそういう小さいところから正していかないといけないかなと思う時があります。
所作って難しい
例えば、一本締めで今日のこの会は終わりましょう。皆様ご起立くださいと規律を促され一本締めを行う。
これはまま、よくある話ですが、その時、貴方はどこに立ちますか?
居酒屋など、ちょっと狭い空間だと、ついつい座布団の上に立っていませんか?
これは日本の一般的マナーからすると大NGです。
ザブトンはちゃんとずらして立ちましょう。
例えば、会議などで答弁を求められた際、質問をする際などに、立ってしゃべるとき、あなたはどうしていますか?
そのまますっと立ってしゃべりますか?
これは世界的にもNGです。
起立した時は椅子の後ろに立ち、椅子を机のところに入れるといいますか、ようは、その一つ一つの行動が、マナーなのです。
そのまま立って、そのまま座るのは少しやんちゃに見えますね。
こういう小さなことで、その人の品格が垣間見えることも結構あります。
『ちゃんと』育ってきた人というのは、意識せずともそうできることが多いのです。
今までやってこなかった人も、意識することでそうなれます。
一つ一つの所作、一度確認してみませんか?