ラヴォラーレ
ラヴォラーレ競走馬データ
血統診断
ローレルクラブの追加募集馬【ラヴォラーレ】ピアノコンクール18に出資しました
ラヴォラーレ。
4月。ローレルクラブで急きょ追加募集がかかった。
この時点でラヴォラーレは2歳。ほかの2歳馬の中にはすでにトレセンに入厩しゲート試験を受ける馬も出てくる時期だ。
こんなタイミングで追加募集をクラブで行って、出資者を集められるのか?また、それらを考えたときに、クラブ側にどれだけのメリットがあるのか?
まったくわからなかった。
ラヴォラーレはある個人馬主からの提供で募集ができることになった馬ということで、詳しくはわからないが、おそらく半分程度がその馬主分としてのこり、残りの50%をクラブで募集する形なのだろうか。
それにしたって募集総額が500万円とは破格だ。
牡馬でもあるわけだし、この価格なら、一考の価値がありそうだ。
その上で私の血統診断では、種牡馬のオールステイはその系統も含めてもサンプルがないため総合的な診断評価はできなかったが、母親の系統の診断はできた。
勝ち上がりが良い系統で、母系は、超大型馬以外は大体勝ち上がる系統ということだ。
懸念は、募集が掛けられた2歳4月の時点で515㎏あったこと。超がつくかどうかギリギリのラインの大型馬だ。これ以上肥えてくると超大型馬と呼べるレベルになるし、ここから絞っていければ500㎏程度のちょうどいい大型馬といえる。
また、血統的にはオールステイの父がケープクロスであること、父自身がレースは芝のみの出走であったことを考えると本来は芝適性と判断すべきなのだろうが、私にはどう見てもダートに適性がありそうに見えていた。
ダート適性なら買いなのだが、芝適性なら。。。
私にはダート馬に見えた。私は自分の目を信じることにした。
募集総額500万円。馬代金だけの回収なら2着1回と入着数回で馬代金はペイできる。
もし、そこそこ走ることができて、1勝できれば一気に回収だ。
母系の良さを根拠に出資を決めた。
無事之名馬
私がラヴォラーレに求めていたことは、丈夫さだ。
募集時の写真、次に公開された育成時の写真などを見ても、骨が太そうで丈夫そうだなというのが第一印象だ。
脚も短く、サッカー選手にありがちな重心が低く小回りが利きそうな体形のように見えた。
募集代金からすると、10戦も走ることができれば出走手当だけで馬代金は回収できる。(もちろん飼い葉代が出ないから、掲示板には乗ってもらいたいのだが。。。)
丈夫であれば何とかなるだろうという目算があったのだ。
育成動画を見ても、大型馬だがあまり重い感じもしておらずフットワークが良く見えた。
入厩できるか?デビューできるか?
どうしても、ここまで破格の募集価格では、心配なのはそもそも入厩させてもらえるのだろうかという不安が常にあったのは事実だ。
私が調教師であったとして、高額で取引された競走馬と、安い安い競走馬。同じくらいの調教進度で同じくらいのレベルに見えたら、やはり高額の取引馬から先に入厩させるだろう。
これは仕方のないことだと思う。
なので、そもそも入厩させてもらえるのか?というところから心配をしていた。
同じようにレースに出走できるかどうかも心配であった。
上記と同じ理由で、やはり自然と高額の馬から先にデビューさせていくのがおそらく普通だろう。
なので、入厩と同じレベルでレースに出走できるのかという不安があった。
しかし、そんな心配をよそに、9月に入厩が決まった。
夏には北海道で13-13という坂路調教を何本もこなしていて、本当はもっと早くても良かったくらいだろう。
そこは、先述の通り入厩の順番の絡みと、募集締め切りの絡みもあったのではないか。
しかしながらそういいながらも、その後のレース結果を見ると、このくらいの入厩でよかった気もしてくる。
デビューに向け!
入厩してしまうと、もうデビューに向け一直線だろう。
むしろ、安馬だからぱっぱと走らせてその後の進路を早く決めていきたいところだと思う。
JRAで通用しなさそうなら、それはそれで早めに馬主に進言するべきだろう。
一般的に最近の主流は初入厩→ゲート試験合格→強めの調教一本→一旦リフレッシュ放牧という流れが主流で大半のお馬さんはこの流れだ。
しかしラヴォラーレについては、早い時計の追い切りをやりつつ、ついでにゲート試験を受けて合格。そしてそのまま在厩でデビューに向け調整することになった。
そして、デビュー戦は最初に試しておきたいということで芝のレースでデビューすることになった。
これは、レースを重ねるごとに、芝のレースを試す機会、チャンスが減ることを考えて一発目で適性を見ようという判断だろう。
大型馬なのでダートを苦にしないのは最初からわかっていての芝レース出走だと思う。
新馬戦というのはG1馬も障害馬もほとんどの馬が通過するレースだ。
もしかしたら一緒に走った競走馬の中から稀代の名馬がいるかもしれないという重要なレースだ。
自身に置き換えてみても、新馬戦を勝ち上がることができればその後のレース選択にも幅が出て自由度が高くなるのだがあえて適性の見極めに新馬戦を使ったのは、調教師の判断としては異例の判断だったと思う。
しかし、このレースがあったからこそ、この先芝を視野に入れずにレース選択ができるようになったと考えている。
少なくとも、未勝利戦を勝ち上がるところまでダートを走らせようという気にさせたのがこの新馬戦ではないかと思う。
デビュー戦!
まずはデビュー戦までこぎつけられたことに感謝だ。
先述の通り、かなりの安価なお馬さんなので調教師が入厩させないことや、デビューさせないというか牧場に張り付く可能性だってあったのだが、それなりのタイミングで入厩させてくれてそのままデビューに向かわせてくれた。
もちろん、ここで見どころのあるレースをしないとその後育成牧場で張り付きという可能性だって大いにあるのだ。
なので、デビューが決まったらせめて掲示板くらいを目指して走らなければいけないと考えていた。
そしてデビュー戦。
まず、直前の追い切りはタイムも悪くなく、もしかしたら?という期待もあった。
当日単勝人気も悪くはなく、期待できそうな気配もあった。
先行策
驚きだったのはハナを主張したところ。
騎手が言うにはいうことを聞かず子供子供していて、前に出るしかなかったそうだ。
しかし、そうとはいえ、ハナに行けるのはスピードがないといけないのも事実だ。
芝の中距離レースで先団に立てたというのはかなり大きなプラス材料だと感じた。
パドックではだいぶん入れ込んでいたと後の関係者のコメントでわかるのだが、募集開始時はやや臆病なところがあると言われたラヴォラーレが競馬場で入れ込むくらいになったのもその後のプラス材料になったと考えている。
結果は16頭立ての14着。良いとは言えないレースだったが、ハナを主張して先団に取り付けられたこと、コーナーで一瞬ではあるが伸び脚を見せたこと、適性的にはダートだと思っていたこの馬で芝を走って1つ、2つ見どころがあっただけでも十分だろう。
ただ心配なのは結果としてはタイムオーバーこそしていないが、惨敗ともいえる14着だ。次走らせてもらえるのかがかなり心配だった。
ソエ
若駒特有のソエを発症。
それを理由にいったん放牧となった。これは当面牧場で張り付きカモ。。。と思ったのもつかの間、1か月ほどで帰厩の話が出てきてそのままトレセンへ帰厩。
年明けにも出走という運びになった。
これで、調教師がラヴォラーレを軽視して出走に至らないということはなさそうだなと感じた。
しかしながら前走14着の惨敗だから、ダート替わりの次走はそこそここの走りをしないとJRAで生き残っていけないと考えるしかなくなるかもしれない。
2戦目は1月11日、ダート1800m戦と決まった。
2戦目・ダート替わりで
ダート1800m戦。私の考えでいけばダートの中距離馬という判断なので、ドンピシャのレースといえる。
最低1桁着順で回ってこれれば、、、馬が仕上がってこればその後はそこそこいい走りができる可能性があると考えていた。
鞍上は横山和生騎手。兄弟の武史騎手や、父親の典弘騎手と比べると少しかわいそうかもしれないが、そうとはいえ若手騎手の中ではトップクラスといっても過言ではない騎手の一人だと思う。
そんな和生騎手を鞍上に2戦目に挑む。
前走から+16㎏。多少は成長分もあるだろうが、パドックを見ても明らかに太い。
大型馬というのもあるので今回より次走に期待をしたくなる感じだが、そうだからこそ、今走でタイムオーバーなんてくらっているようじゃまた期間が開いて次走も太くなってしまう。
ある程度詰めて使うにはやはりここは最低限1桁で帰ってきてほしいところだ。
結果として16頭立てで9着。良いとは言えないがダメだとも言えない微妙な着順。
着差は勝ち馬の+1.8秒ということで、こちらもいいとは言えないがダメだというほどでもない。
太目のこしだったことを考えればまぁまぁといったところか。
調教師もそう考えていたのか、そのまま在厩で1/31のレースに出走することがすぐに決まった。
目途
ここでダメだと、見放される可能性もかなり高まる3戦目。
掲示板とは言わないが、最低ラインで8着以内を目指してもらいたいと考えていた。
今回は東京ダート2100m。比較的長い距離といえる。
前走はどんな事情があったのかわからないが新馬戦と違って後方に控える競馬になっていた。
今回は前目に付けられたらもしかしたら押しきれる可能性もあると考えていた。
レース。始まったら前目に付けようとした騎手。
しかし、外枠だったため終始外々と回る展開に。
直線向いて外を回った分勝馬より後方となる。
その後直線は粘り通して最後は勝ち馬に迫る勢いで2着。
この2着は本当に驚いた。
外目をずっと回らされていたので、ほかの馬より距離を走っていてそれでいて直線向いて2番手。
このような場合、直線は失速してずるずる着順を落としていくのが当たり前のパターンだったのだが、直線は頑張って最後は伸びて2着。展開が少し違っていたら差し切れていたかもしれないと思わせる2着。
一気にラヴォラーレの勝ち上がりに目途が立った。
距離も2100mというのは合っているのかもしれない。ただ、左回りだと、コーナーで膨らむような気配もあるので得意とは言えない気もするが、、、それでも2着だ。
また、胴の寸が詰まった体系に見えていたので、2100mを走り切って好走したのはいい意味で驚きの裏切りだった。
次は勝てるかもしれないという淡い期待が出た。
蹄骨
2着のあと。次はどこに向かうのか?一度放牧を挟むのか?などいろいろ期待をしていたのだが、レース明け一発目の情報更新で出てきたのは骨折していたことが分かったという報告だった。
全治三カ月。蹄骨という部位を骨折したそうだ。
蹄骨というのは蹄の中の骨のことを差すそうで、何よりも予後があまり良い場所ではない。
蹄まわりということで、負荷次第では、蹄葉炎になってしまうこともしばしばあるそうだ。
ラヴォラーレについては骨折も軽度だったようで、次の報告ではすでに歩いているが痛みも熱感もないという報告が上がっていた。
次に向かえる可能性があるというだけでも、どれだけありがたいことなのか...と、心の底からよくわかった。
しかし、前走2着で目処が立ったと思った矢先の骨折療養。これは本当に痛いと感じた。
しかも予後はあまりよろしくない箇所ということで、全てが振出しに戻った感じがした。
それでも待つしかない。
復帰へ向けて・・・!
約1か月の安静の後、乗りこみ再開。2か月後くらいから本格的に調教復帰という流れになった。
復帰への道筋としては非常に順調にすすんだ。
それにしても、丈夫さに期待して出資を決めたラヴォラーレが骨折療養することになるとは思ってもいなかったが、これまた骨折箇所が蹄骨という、骨太とかあまり関係のない珍しい箇所で、驚きを隠せない。
前走2着なので、馬代金の回収という意味では、この先未勝利戦で掲示板程度を何度か繰り返してくれれば馬代金の回収は達成できる。しかし、目途が立ったお馬さんだと思っていたので、何とか勝ち上がってもらいたいのだが。。。
予後がよろしくない箇所とはいえ未勝利戦レベルにおいて、勝ち負け程度は元々の能力があればできるのではないかと。。。いろいろ期待と不安が入り混じっていた時期でもある。
クラブから、当時のラヴォラーレの写真が送られてきた。
やはり休養していたこともあり太目が残っているが、それでも筋肉量がボリュームアップした感じもしないでもない。復帰緒戦から勝ち負けとはいかずとも、またコツコツ順位を上げていけるのではないかと感じた。
復帰戦…!!!
どうだこうだと言っている間に、全治3か月といわれた3か月が経過。
調教師もしっかり3か月で復帰戦へと道筋をつけてくれた。
安馬でデビューできるか不安とまで言っていたのだが、今はスケジュール通りに出走させてくれる。それだけ調教師も期待しているということなのではないか。
デビューから4戦目。骨折療養明け緒戦。2着のあとのレース。
いろんな要素が絡み合い、今走はどうなるのか全く読めなかった。
ここまでの3戦についても、ハナを切ったり後方に控えたり、中段に位置付けたり、自在といえば自在だが、固まり切っていないと言えば固まり切っていない戦法ともいえるわけで、今走どこに位置付けるのか、どこがベストなのか、まったくわからなかった。
TVで、パドック解説をしている方が、非常に仕上がりが良いと1番手評価をしていた。
オッズも5番人気あたりをうろちょろしていたのがパドックに登場したあたりから急上昇して3番人気まで人気が上がった。
雰囲気もよく、なんか勝てるんじゃないか?くらい思い始めた。
レースが始まると、スタート良く、そのまま先頭集団につけた。向こう正面で人気馬の一頭が多少掛かり気味に仕掛けてきた。
ラヴォラーレ、鞍上の原騎手ともに全く動じず人気馬をスル―。なにせ、2100m戦だから、しっかり自分のペースを守ることが重要だろう。
そして、3コーナー・4コーナーとコースに突入。周りの馬を内からかぶせつつ先頭へ躍り出る。
直線に向いて先頭の馬を交わす。そこからがすごい。粘って粘って相手に追いつかせない騎乗でゴール。先頭でゴール。優勝だ。
骨折療養明けの一戦でまさか勝てるとは思っていなかった。多少太目も残っていた。
当一口馬主投資においても初勝利となった。200口募集の当馬はほかのお馬さんの倍の実入りだ。
一番勝ってほしい馬が勝ったという流れになる。
どんな勝ち方であれ、勝ちは勝ちだ。勝てば官軍負ければ賊軍とはこのことだ。
これでラヴォラーレは1勝クラスというクラスに入り、未勝利戦がなくなる3歳秋以降も自分のクラスでしっかり走ることができる。
競走馬として、古馬になっても出走可能なクラスに所属できるというのは非常に大きいのだ。
走る場所があるのだから、よほどひどい成績にならない限りは走り続けられるだろう。それは、資金回収にもつながる話だ。
ラヴォラーレ自身の募集価格は500万円だ。
当未勝利戦において獲得した賞金は、1着賞金の510万円、内国産奨励賞の100万円、そして出走手当の45万円で約650万円の賞金だ。
手数料や進上金などを加味しても、前走2着と今走の1着賞金で競走馬の募集代金は回収したことになる。
これで、1勝クラスで掲示板に何度か乗る程度の活躍で飼い葉代も出てくることになるし、利益の計算ができるレベルになってくる。
それだけでも大変ありがたい話だ。
1勝クラスに挑戦
未勝利戦を勝ったわけだから、次は1勝クラスというクラスに組み入れられる。
また、次戦が6月になるということで、6月からは3歳馬の条件戦は古馬と混合戦になってくる。
3歳限定の1勝クラスより多少はクラスとしては能力上位と考えた方がいいのかもしれない。
そんな1勝クラスに6/13日、東京D2100m戦に出走の予定となった。
東京D2100mは、前走は未勝利戦1着、前々走は2着となった、相性のいいコースだ。
それもあってここに照準を定めたのだろう。鞍上はもちろん前走勝ちの原騎手。
そして、古馬混合になるため、3歳馬は-3㎏の54㎏という斤量になり、ラヴォラーレについてはさらに減量騎手の原騎手のため51㎏という軽量な斤量となる。
軽量であるという期待もあってか、単勝オッズは3番人気となった。
昇級緒戦ということもあって、私は本当に今回についてはこのクラスに目処が立つ掲示板程度なら、今後のことを考えるとバンザイといえる成績だと考えていた。
レースが始まると、ゲートの出が良く一旦先頭に。
しかし、抑える形で先頭集団の中段といった位置取り。このあたりにラヴォラーレの成長を感じる。
逆にコーナーでは頭を上げたり物見をしたり、まだまだ子供な部分も垣間見せる。減量騎手(イコール若手)の原騎手が一生懸命なだめていたが、原騎手の手が合っているのだろうか。ラヴォラーレもちゃんということを聞くというか。そんなふうに見えた。
そこからがすごかった。いわゆる横綱相撲で、最終コーナーでまくっていって一気に先頭集団に。一度頭一つ飛びぬけたが、その後内側にいた2着馬に一度差され、その上で追って追って最後の最後に差し返しにかかって、ゴールではたった4㎝差のハナ差の1着。
なんと、未勝利戦から連勝で1勝クラスも優勝した。
抜き返す根性が相当にすごいと感じた。本当に強かった。
道中は2着馬よりも横綱相撲なので、強いの一言だ。
私は家のTVで見ていたが、今日はイケイケ!という段階じゃないと思っていたのだが、結局昼から大声で<<イケイケ!させ!させ!もう少し!>>と絶叫して声をからしてしまったのだ。
これも勝てば官軍だ。
ハナ差でも勝ちは勝ちだ。次戦への幅が大きく広がった。古馬も混じったレースで古馬を相手にせず3歳馬で1~3着独占。
確かにラヴォラーレは3歳減量かつ減量騎手で、古馬より6㎏も軽かったのは幸いしているだろう。
しかし、本当に、勝てば官軍なのである。
飼い葉代も出た!
1勝クラス(平場)の1着賞金は760万円。内国産奨励賞が70万円で獲得賞金だけで800万円オーバー。
馬代金については前走の未勝利戦の時点で回収したと考えると、本レースでの獲得賞金で向こう2年分くらいの飼い葉代が出た計算だ。
なので、あともらってきた賞金分が利益という考えができる。
あとはどこまで稼げるのか。。。ということになってきそうだ。
重賞挑戦
レース終了後の調教師コメントで、8月の新潟で行われるレパードSへの参戦が発表された。その後、クラブからも公式に予定ではレパードSへ向かうと公式に発表があった。
一旦短期の放牧を挟んで美浦に帰厩、仕上げて行って8月に新潟入りという予定だそうだ。
レパードSは3歳限定のダート重賞だ。ユニコーンSに続くJRAのダート重賞だ。3歳馬のこの時点で、1勝Cを勝ち上がって2勝Cであれば、おそらく出走が叶いそうな重賞だ。
1800m戦ということで、ラヴォラーレには少し短い気もしているが2勝している左回りということもあるので多少期待できる気もする。ラヴォラーレが得意かどうかより、他馬より左回りで実績があると考えられるのだ。
また、東京1600mのユニコーンSからこちらに回ってくる馬もいるだろうが、1600m戦で適性のある馬にしたら新潟の1800mは少々長いのかもしれない。
そして、新潟は、直線が長い。粘り通すラヴォラーレの脚質・根性なら、長い直線は大歓迎なのではないか。
ラヴォラーレに多少可能性があるのではないかと考えている。
もし、勝つようなことがあったら。。。それを考えると夜も眠れなくなってしまうのだった。
夏の大一番へ
8月8日。
当一口馬主ポートフォリオで初めて重賞に重賞に挑戦することになったラヴォラーレ。
最安値馬にして、全ての記録を塗り替えていくラヴォラーレには感謝しかない。
当日の単勝人気は11~13番人気あたりを行ったり来たり。
単勝万馬券といったところだ。
レース結果は8着。
ギリギリですが賞金(出走奨励賞)をもらえる8着に滑り込みました。
格上挑戦で、距離適性があっていない1800mで、今回は控える競馬をして8着はなかなかの成績だと思います。
ラヴォラーレ。スタートを決めるも、最初の3ハロン通過が35.9秒と、勝った前2走(37秒後半、38秒後半)より2〜3秒速い流れを最後方から追走。残り800m手前から追い通しのレースになりましたが、懸命に前を追って8着まで上がったところでゴールイン。初めての重賞挑戦で立派な競馬を見せてくれました。
— ローレルクラブ公式⁉️ (@LAURELCLUB_INC) August 8, 2021
次は1か月先の自己条件戦D2400m戦に向かうと発表があった。
2勝Cで、適性のあった距離なら、なかなか面白いと思っている。
ただ、ダート戦では初体験となる右回りコース、前回右回りは中山の新馬戦芝コースだったので、着順は考慮に値しないと思うがそれで一番負けたのが右回りコースだ。
右回りコースへの適応力が気になるところだ。
自己条件戦へ
秋競馬緒戦は、D2400mの特別レース。
特別レースへの出走は当一口馬主ポートフォリオでは初めてとなる。
競馬というのは、重賞と特別レースの勝鞍について重視する傾向にあり、自己条件戦とはいえ冠の付いた特別レースはやはり特別なのだ。
ラヴォラーレの現在の所属クラスは2勝Cということで、条件戦でいえば半分程度が特別レースだ。
そんな中で、ラヴォラーレはあまり番組がないD2400m戦への出走となっている。
当日の朝の時点では単勝1番人気に推されている。
結果は内で揉まれての5着。
少し蹄まわりに熱感を帯びているということで一旦短期放牧へ。
復帰は11月の東京週となりそうだ。
2勝C2戦目へ
2勝C2戦目は11月21日の東京D2100m戦。過去2勝はどちらも東京D2100mということで、最適なレースと言える。
そのレースに向けて乗り込みを重ねている。
いざ決戦へ!
短期放牧から復帰し、順調に調整を重ねていたラヴォラーレ。
当日は単勝4番人気と人気の一角に。
パドックではまだ幼さを見せ、ときおりチャカつく。
前走が5着とはいえ、内で揉まれての5着。展開が向けばあるいはあっさりという期待もある。
しかも、2勝している東京D2100mだ。ここはきっちり勝ち上がって来年に弾みを付けたいところだ。
結果は悔しい3着。
じわじわ伸びて先頭集団にとりついたところがゴール。
このように走っていればいずれ勝ち上がりできるだろうと考えられる3着だった。俄然次走に期待が出てくる。
自己条件3戦目はハンデ戦
前走、勝ち上がっていれば今走はどうなっていたのだろう。
もう少し間を開けて3勝Cか、もしくは頭数がそろっていない重賞に格上挑戦だってあったかもしれない。
しかし、前走は悔しい3着だ。
ここは自己条件をきっちり勝ち上がっておきたいところ。
次走は中山2400mのハンデ戦ということになった。
距離的には伸びてもいいと考えられるが右回りがどうなのか。前々走は5着ということでそこまで悪くはないと思うのだが。
逸走?まだ子供?
ここまで、安定して走っているラヴォラーレだから、負けたとしてもそれなりに見どころのある負けだろうと考えていた。
パドック解説でも評価1位をもらい、人気も高い。
勝ち負け必至だろうと考えていた。
ところが。ところがだ。
なんと、5番人気からの14着。
惨敗だ。
道中もコーナーで完全に反対を向いているし、騎手が言うには全く言うことを聞かなかったようだ。
最後の直線は遊んでいるように見えるほどだった。
正直まだまだ子供なのかもしれない。
一度放牧を挟み、年開けた第一回東京開催で復帰する目途となった。
実際東京開催では安定して走っているし、少し時間をおいて精神的に大人になるのを待った方がいいのもあるだろう。
巻き返し
放牧からトレセンへ帰厩したラヴォラーレは東京開催で出走すべく調教を重ねていた。
しかしながら、どんなに追い切っていってもいいタイムが出ない。
今までは、何度かに一度いいタイムで走ることもあったのだが今回はそれもない。
一抹の不安がよぎる。
自己条件4戦目は得意コースで
次走の出走が確定した。東京D2100m戦。
過去の2勝は2勝とも東京D2100mだ。得意コースといえるだろう。
ここでいい走りをしないと、当馬の上限がこことみなされてしまう。
パドックにて
パドックでは落ち着いた様が板についてきた。
どっしり構えている。超大型馬ゆえ、他の馬と並んでもその雄大な馬体は見栄えがする。
ただ、まだ少しぽってりしているところもある。
本馬場入場にて
本馬場に入っても落ち着いている。ただ、根本的な未成熟さもあり、何となく緩い印象が残る。
また、大型馬のため、走りも大きなストライド走法だ。2100m戦はうってつけでもあるのだろう。
レースに入り
ここ数戦は、後方待機策をとるケースが多かったラヴォラーレ。
騎手は菅原騎手でも三浦騎手でもなく、初騎乗の田辺騎手となっている。
先述の二騎手は調教師の指示なのか、自分でそうしたのかわからないが中団より後方に待機する作戦に出ていた。
スタート
今回はスタートはすんなり出た。もともとラヴォラーレはスタートは悪い馬ではない。
出たなりに田辺騎手は促し位置取りを模索。
内の馬たちも先行策に出ていて、内に寄れない。
その上で、内側、ポケットが開いた位置は5番手。5番手と言っても先頭から見るとそこそこ離れた位置だ。
中団といったところだろうか。
スタートから外を回らされたのは結構痛かったように見えた。
向こう正面
2100m戦は長い。
道中、一度息を入れられるかどうかも大事だろう。
ほんの少しだがラヴォラーレには向こう正面で息を入れるタイミングがあったように見えた。
これで、3コーナー4コーナーとまくっていけるだろう。
コーナーにて
想定通り、コーナーに入るあたりから外に出しつつ、まくっていく。
しかし、先団は、崩れない。内にぴったり付けているので、ラヴォラーレは外からまくらなければいけない。
この内外の差が、ゴールで出てしまうことになる。
ゴール
直線向いて追い始めるが、外を回らされた差と太め残しが災いしたのか、思ったほど伸びない。
少なくとも勝馬と、ラヴォラーレの差はつまるどころは少し話されてしまった。
とはいえ、他の馬と比較すると、脚色もよく、最後は3着まで迫った。
前戦の惨敗からの巻き返しとしては上々だろう。
また3着ということは次戦は有力候補の一角だろう。次が楽しみになった。
次走は、中二週後の同条件、東京D2100mにもう一度出走することが発表された。
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