条件3レース連続2着。今回は勝ち上がり経験のある東京D1600mへの出走。
勝負レースだ。
このクラスからの~卒業~
さすがにこのクラスはそろそろ卒業させたいと、戦前の調教師のコメントだ。
それもそのはず。
同クラス3戦連続2着。
ロンコーネは新馬戦2着からはじまり、8戦1勝という1勝Cの馬だが、2着6回3着1回と、何とも馬主孝行な馬なのだ。
そして、未勝利戦勝利後の1勝Cで3連続2着。
さすがにそろそろ勝ち上がるべきだろう。
追い切りで
もともと調教駆けする馬でもあるのだが、今回も短期放牧後の追い切りでは、併せ調教先着・ウッドコースで1F11秒台と、好調をアピール。
といっても、もともとクラス上位なわけだし、もともと気の悪い所もないので、仕上がり云々というものがなくとも安心してみていられる。
圧倒的一番人気のパドック
ロンコーネはいつも連対をはたしている。
ということは、前走の最先着馬は出世してしまっているので自然と、ロンコーネが残った同クラスでは上位になるため常に人気になる。
そんなパドックなのだが、今回はいつもよりトモの送りが小さい。
パドック解説でも、馬体は良いのだが歩様が少し小さいということで、単勝では圧倒的1番人気なのだが、パドック評価で5番手となった。
何となくわからないでもない。
本馬場入場にて
ロンコーネの場合、先述の通り基本的には同クラス上位馬に当たるのでいつでも悪いことがない。
いつも通りのルーチンで、いつも通り輪乗りに交じる。
直前前単勝2倍台で推移していたが、1倍台に突入する。
ゲート・スタート
このクラスなら十分通用することがわかっている安心感というのがここまでのことかと思うほど思い知らされる。
すんなりゲートに入った時点でもう安心感が広がる。
スタート。サクッと出て先頭集団に取り付ける。
ここまではいつも通り。
ただ、内枠の馬たちがこぞって先頭集団についていくため、外を回らせる展開に。
不利とまで言わないが、両側の馬にはさまれて下がらざるを得ない展開に。
中段やや後方という位置取りで落ち着いた。
これは今までにない展開だ。
コーナーにて
今までのレースは、コーナーに向かう時には外を回っていたとしても、先頭集団の中でも先団という位置取りのロンコーネが今走は、コーナーに向いたときには中団といった位置づけ。
これは初めての経験だ。
今までのレース、最後の直線の伸び脚を考えると、ここから差してこれるのか?という不安がある。
直線・ゴール
直線に向いた時点で、2番人気の馬の横に付ける。
しかし、先頭集団と脚色が変わらないから、差が詰まってこない。
現在5~6番手といったところ。
ここから伸びなければ、馬群に沈むし、伸びたとしてもちょっとこの差は詰められないのではないか?けっか2~3着と考えられるような位置取り、脚色だった。
伸びないかもしれないというのを考えると、初めて馬券圏内を外すのではないかという不安が出てきた。
残り200m。じわじわと、脚を伸ばす。
まずは横の2番人気をとらえに掛かる。この時点で馬券圏内の3着は行けそうな気配。
2番人気の馬をとらえたころには、先頭集団の脚が止まり一気に差しにかかる体制に。
残り50mで先頭へ。
ここからは脚が違った。
終わってみたら2馬身以上の差をつけての勝利。
意外にこの位置づけは悪くないのかもしれないと思わせる一戦となった。
終わってみたら、単勝は1.6倍。直前にレース解説は1.8倍と言っていたのだから締め切り直前にかなり集中して売れたのだろう。
よくみんな言うのだが、当たる馬券は配当が小さくなる。
とはいえ、1.6倍の単勝をきっちりとって、一口としても勝利、馬券も勝利で終えることができた。