メッセージソングが2戦目に挑む。
前走の走りから、今回はダート戦へ挑戦となったメッセージソング。血統的な面からはダートも行けそうと判断されるが果たして??
まったく走ってない?
前走後の調教師、騎手の評価は【まったく走ってない。】だった。
走る気とか前進気勢とか、そういう次元ではなく、まだまだ本気を出してないというか。そういう評価だそうだ。
調教にて
前走は新馬戦があるうちにデビューしたという格好だったように見える。
今回は馬の状態とレースの出走メンバーをにらみながらのレース選択だったようで、比較的手ごろで、そして、馬の状態も上がったタイミングでの出走だったように見える。
パドックにて
なにせ大型馬だ。
ただ、ダート戦ということもあってほかの馬たちも大型馬が多い。面白いものだ。
そんな中でもしっかり絞るところは絞ってきて、身を付けてきたのがメッセージソングに見えた。
本馬場入場にて
大型馬なのに軽やかに駆け抜けていった。
これは期待が持てそうだ。
スタートにて
元々スタートは少し心配されていたのだが、前走もあっさりとスタートしたメッセージソング。
今回もあっさりとゲートを出たのだった。
前走はスタートから全く行き脚が付かなかった感じだったからか、今走は騎手はスタートから出ムチを入れながら促していく。
いわゆるスタートからおっつける格好となった。
道中にて
スタートでおっつけるだけならよくある話だが、結局今走は終始おっつけっぱなしという様相に。
向こう正面で一瞬だけ一息付けたような恰好だろうか。これで、脚を溜められればいいのだが。
コーナーにて
なにせズブイとみなされているメッセージソング。
コーナーに入ってからは騎手がずっと促している。
騎手はどう思っているのか。おそらく、こんなに疲れる馬もなかなかいないという評価ではないか。
直線にて
先頭集団が抜け出す。その直後にメッセージソング。
しかし脚がズブイので、じわじわと先頭に近づいてくるが、決してさせるような脚ではない。
掲示板程度なら、良しとするしかないかとあきらめた残り200m。先頭とは5馬身以上の差。
ここからが違った。脚色が衰えずじわじわと伸ばしているメッセージソングに対して先頭集団は脚が止まった。
一気に5馬身差を縮め1馬身引き離したところがゴール。
まるで図ったかのような差し切りがちだった。
1勝
競走馬にとって1勝というのは大変大きなものなのだ。
1勝してしまえば、未勝利戦を脱出できれば、来年も走る場所がある。
遅生まれ、晩成型の馬であればなおのことで、1勝Cにとどまれることで、古馬になってから本領を発揮する馬も出てくるのだ。
ダートであれ、芝であれ、勝ち上がることができたことは大きいのだ。
今後も期待したい。