日曜日の静寂

そうそう。すごい人の入りでね。
僕たち、AM3時ころから並んだんだけど、その時点で京都競馬場入り口手前のトンネルの中だったね。1000~2000人くらい前にいたんじゃないかな。
ケータイ電話のアンテナの横になんか変なマークつくんだよ。周りに人が多すぎて電波がうまくとらえられません見たいなマークらしいw
そして、当日開門と同時に走ってゴール前のスタンドに行ったんだよね。
でも、菊花賞が始まるくらいになると、僕たちの座ってる椅子あるでしょ。その前、要は脚を置いてるところ、ここに2人ほどずつ入ってくるんだよ。。。
狭いとかなんとかっていう次元じゃなくてもうたってらんないレベルだったね。
見えるのは電光掲示板と親父の禿げ頭だけって感じだった。
隙間からちょろっとロイヤルタッチが見えたのは覚えてるわw

まあこの年あたりからかな？結構競馬が楽しくて、毎週のように近隣の金沢競馬場に行ってた。
当時は今みたいにネット銀行の口座を持ってたらすぐに即PATで馬券買えるって時代じゃなくて。電話投票権も抽選だった。
確かこの翌年にやっとの思いで当選したんじゃなかったかな。。。
なんで、自分自身はJRAの馬券もまともに買えていない時代で、JRAに憧れがあった時代だ。

そんな時代、日本の競馬は、ノーザンテーストの時代からサンデーサイレンスの時代へ。
その間にはリアルシャダイやトニービンなど、新しい種牡馬の時代が到来したのかと思わせる種牡馬も登場しているが、サンデーサイレンスが全部かっさらって行ったよね。
三冠馬ナリタブライアン、マヤノトップガンというブライアンズタイムも登場していたけど、サンデーサイレンスのすごさの前にはひれ伏すしかなかったよね。
そんなサンデーサイレンス産駒の中でも飛び切り評価が高かった馬の一頭がダンスインザダークじゃないかな。
しかし、新馬戦は下馬評通り勝利するが、2戦目3戦目と同じサンデーサイレンス産駒のロイヤルタッチに負けてしまう。弥生賞は勝ったが皐月賞に向かわず、プリンシパルSを経て日本ダービーへ。
この時、武豊騎手はいまだ日本ダービー未勝利で、親父さん（武邦彦調教師）に、お前はまだダービーは勝ってないから俺を超えられてないと、いつも言われるんだって言ってたよね。
日本ダービーでは、いよいよ武豊が日本ダービーを勝つとそういわれて迎えた日本ダービー。
1番人気で迎えたんだけど、結局ゴール前でフサイチコンコルドに差し切られちゃったんだよね。

ライバルであろうフサイチコンコルドは格下のカシオペアSで2着と敗戦したことからも、菊花賞は2番人気。
ダンスインザダークは万全のローテーションという評価だったかな。
そしてレース。
しかしながら、先述の通り人で一杯でコースなんてほとんど見えないｗ
そして、直線向いて、ロイヤルタッチとフサイチコンコルドが上がっているのは見えた。
ゴール。
しかしながら全く見えないw
けど、ダンスインザダークが外を回ってまくっていたのは一瞬見えた。。。どこまで行ったのか。。。
ロイヤルタッチの単勝を買っていた私にしたらロイヤルタッチが粘り込んでるかどうかはかなりの死活問題だったのだが。。。w

現地ではもう何も見えなかったので家に帰ってから改めてレースを確認した。
ダンスインザダークすげー脚使ってたよねw
ロイヤルタッチは...悔しい2着だよね。
結局ダンスインザダーク、フサイチコンコルドはこのレースが最後となる。ロイヤルタッチは、この後もレースに出ているが、ここがピークだったのかな？
その後勝てることなく引退したね。
多分、この菊花賞はすべての力を出し切ったレースだったんじゃなかったのかなと思う。
特に最後の直線は、、、凄い気迫が、親父の禿げ頭越しにも伝わってきたからね。
直線向いてよーいドンというのをたまに聞いたり見たりすると思うけど、その典型例がこのレースだったんじゃないかな。
脚への負担が大きいというのもよく聞くが、勝馬、3着馬がこのレースを最後に引退しているし、2着のロイヤルタッチもその後精彩を欠いているからね。それだけ消耗が激しいんだろうね。