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AWSで、サーバー構築がものすごく容易になった件

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かくいう当サイトも、個人的なブログを構築したいということで、今までは勤めていた会社のサーバーの一部を間借りしていたが、この度AWSで立ち上げたクラウドコンピューティングサーバーにPleskを導入して構築している。

ちょっと前までは、WEB用のサーバーを準備するというと、ホスティングサービス会社で何かのサービスプランを契約し提供されたサーバー環境にコンテンツをアップロードしたりして利用するのが一般的だった。ましてや、個人的なブログなどを展開したいとなると、あまり過剰なサービスも必要ないし、予算的にたくさんサーバーに費用をかけることができないからロリポップやさくらインターネットの共用サーバーなどを契約して構築することが多かった。

ちょっと込み入ったことをやりたい場合にはGMOのVPSサービスやさくらのVPSなどで仮想専用サーバーを借りて展開することも多かった。

特段問題もないし、まったくこれでいいのだが、微妙に物足りない面があるのだ。

GMOのVPSは、SSDと公表されていないためおそらくHDDであろうと推測。よって、ディスクI/Oに不満が残る。
さくらインターネットはSSDのプランがあるが少し割高なのと、Pleskのライセンスは自己調達する必要がある。
また、この両方に言えるのが、提供されるコンパネ内に実装しているコンソールが非常に使いにくい。特にGMOのコンソールは【;】セミコロンが打てないという致命的欠陥があり、viで、ファイルを開いてしまうと閉じることができない。これでは使えない。

また、契約、解約について、ほぼオンタイムでできるにはできるが、AWSを知ってしまうと、それでも面倒が多い。

そういう絡みもあり、やはりVPSサービスにしても一度契約すると簡単に移り変わるということができないので、ほぼ固定の専用サーバーのような扱いで、時代とともにどんどんスペック不足になっていく。

AWSが便利なのか?

だからといって、AWSがそんなに便利なのか?といわれると、そこまで違いもないのだが、心理的な面ではかなり楽ができる。
その理由は簡単で、EC2といわれるプランであればCPUのコア数やメモリ、ディスク容量に至るまで自分で設定して思ったようなスペックのマシンが構築できるし、lightstallというサービスであればあらかじめある程度設定されているプランから選んで構築が可能だ。
lightstallは、GMOやさくらで言えばVPSサービスのような扱いだ。
私はほとんどの場合、こちらを使う。

なにが便利なのか?

プランを選んでOSを選ぶと構築できてしまう。
物の5分もあれば完成する。
rootのパスワードなどは最初の段階では未設定、AWSの別領域で作成する鍵がないとログインできない仕様からスタートする。(ここで躓いてしまう方も多いのだが、わかってしまうとものすごく簡単な作りだ。)

私はこの時点で鍵の設定をせず、AWSのコンソールでログインを行い、rootのパスワードを設定し、SSHの設定をrootパスワードログインを許可した状態にする。
これで、普段使っているputtyなどのコンソールソフトで外部からrootでログインが可能になる。
そこまでやったら、あとは自分用のユーザと、SSH鍵認証の鍵の設定を行い、SSHの設定をrootログインNG、鍵認証のみの設定にする。
こうすることで、普段使っているサーバーと同じ認証設定になる。

すべて自己調達だが、慣れればその方が楽

AWSも自己でアカウントを作り構築することになるが、Pleskのライセンスもじ米国のPlesk本社から直接購入することにした。
理由はいくつかあるが、まず、GMOのPleskのサポートはお話にならないレベル。Pleskをインストール時点よりアップデートをしてしまうと、サポートが受けられなくなるし、Pleskの問題が起きて問い合わせても解決できたことがない。要はないのと同じだ。
それであればたとえ英語だったとしても、Plesk本社と直接サポートを受けられる権利がある自己調達の方がましだ。
また、ついこの前まではGMOでライセンスを購入したほうが圧倒的に安価だったのだが、最近値上げが行われ、直接購入したものと比べてもほとんど値段差がなくなってきた。
それであればわざわざサポートがくらいにされるくらいなら、直接買ったものと変わりはない。よって、自己調達がベストと判断。

AWSにはPlesk導入済みパッケージもある

Plesk社が作ったパッケージなのだろうが、AWSで構築したマシンにPleskが導入済み、ライセンスの利用料金もAWSに直接支払うパッケージがある。
これを導入するのでも全く問題ないのだが多少割高になっているのと、どこに何の設定が残るのかわからないので、私についてはマシンもPleskも自分で調達する方向で進めていった。

パフォーマンスはいかに?

Pleskを導入することで、導入するパッケージやサーバーは、GMOだろうがさくらだろうがどこのサーバーでも同じだ。
マシンスペックや共有する他者の負荷状況で自分のサーバーパフォーマンスは決まる。
特にディスクI/Oは、VPSの様なハードウェアを共有しながらマシンは専有というVPSモデルはボトルネックになりがちだ。
今まではPleskと価格の面でGMOを多用してきたが、今回SSD搭載が公表されているAWSを使って感じたことが、【GMOのVPSはまだSSDではないだろう】という確信だった。

そのくらいディスクI/Oについてはパフォーマンスが違う。
体感でサクサクとPleskが動くAWSマシンと、1~2秒もっさりするGMOマシンくらいの差だ。
同じドメインをマイグレーションして使っているので間違いない。

AWSの弱点・・・国内と海外の差

弱点らしい弱点が1点ある。
それは、価格を考慮すると、リージョン(マシンの設置場所)が日本国内設置ではなく、海外設置にすればかなり安く準備できるので、ついつい海外設置のものを使いがちだが、ほんの少し国内より遅延する。
遅延といっても、メールを送って届くまでのリードタイムが国内設置サーバーより、1~3秒程度遅いという程度だ。これは、巡り巡って来る場所が、国内同士のサーバーより増えてしまうからだろう。
Webサイトについてはほとんど影響しない。(0.1秒くらいのタイムラグはありそうだが、人間の体感では感じることができない程度)

辞めるのも簡単

普通、日本のサーバー会社の解約は解約の連絡をサーバー業者にするか、コンパネ上から解約とすると、現状の契約期限が切れるタイミングで解約となる。
解約は契約更新の30日前じゃないと処理ができないなんて言う業者も結構あったりする。
AWSは、契約と解約についてはそのマシンの存在や電源のON/OFFなどによって管理されているので不必要になった場合にはそのマシンの設定を削除すれば解約の扱いとなる。
逆に言えばシンプルなので間違って削除してしまわないように気を付けなければいけない。

簡単に比較を表にしてみました。

  AWS GMOクラウドVPSサービス さくらインターネットさくらのVPS
価格
Plesk ◎(Plesk用のパッケージ有) ◎(申しこむと納品時にインストール済み) ×(自己調達の必要あり)
転送量 ▲(上限設定あり) 無制限 無制限
ディスクI/O ◎(ちょっ早) ▲(ごく普通。ピーク時重くなりがち) ○(SSDのパフォーマンスがしっかり出る)
サポート ×(あるっぽいが英語のみっぽい) ×(サポートがあるがほとんど機能せず) ▲(担当の当たりが良ければ細かいことまで教えてもらえる時がある)

 

 

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