時代の流れに乗るか?
リアルシャダイ
競走馬名を見てわかると思うが、社台グループが幼駒時代にアメリカで購入した競走馬だ。
現役時は海外で現役を続け、G2を勝利しているがG1は勝てなかった競走馬だ。
ただ、リアルシャダイは、来るべくノーザンテーストの血が母の父に入った場合を見越したヘイルトゥリーズン系種牡馬として幼駒時代から社台グループが目をつけていた馬なのだ。
また、繋ぎが寝ている仔が多いノーザンテイスト産駒に対して繋ぎが立っているリアルシャダイを入れることで中和されるという考えもあったのだといわれている。
その考えがはまったのか、1993年にはいよいよノーザンテーストからリーディングサイアーの座を奪取。結果的にたった1年だけとはいえ、その時点では種牡馬戦国時代を予感させるようなリーディングサイアー獲得となった。
輩出産駒としては、シャダイカグラが桜花賞を勝ち、イブキマイカグラが当時は牡馬も出走できた阪神3歳Sを勝ち、牡牝でG1馬を輩出。ともにマイル戦ではあるが。
そして、リアルシャダイの1番の産駒はライスシャワーだろう。
菊花賞ではミホノブルボンのシンボリルドルフ以来の無敗の三冠達成を阻止し、天皇賞春ではメジロマックイーンの春の天皇賞3連覇を阻止、95年の天皇賞春では出走馬唯一のG1馬なのに、4番人気と人気がなく、それでも地力を見せて勝利するなど、スナイパーなどといわれた馬だ。
95年宝塚記念で無念の予後不良となってしまって血を次世代につなげることはできなかった。
その後も天皇賞春で人気するようなステイヤーを多数輩出してきたが、G1級馬は輩出できなかった。