ダービー馬はダービー馬から
ディープインパクト
半分の人は失敗する、半分の人はそりゃそうだろうと思っていたのではないだろうか。
種牡馬:ディープインパクトの登場である。
ディープインパクトはサンデーサイレンスの直仔で、無敗の三冠馬である。
無敗の三冠馬はシンボリルドルフ以来の登場で、おまけに歴史的名種牡馬サンデーサイレンスの直仔だ。
当然種牡馬になってからの期待は高かった。
しかし、だ。
三冠馬でいえばシンザンはミホシンザンなど何頭かG1級といえる馬を輩出したが血が続くことはなかった。
シンボリルドルフはトウカイテイオーという化け物を輩出し、ダービー馬はダービー馬からといわれたものだが、そのトウカイテイオーも血は延ばすことができなかった。
ミスターシービーはG1級を輩出できず、ナリタブライアンもである。
日本の三冠馬の種牡馬としての成績は惨憺たるものがあり、こうなると、ディープインパクトをもってしても。。。1頭や2頭はG1馬も出るかもしれないし、リーディング1位を何回かとるかもしれないが。。。それが続くかどうかといわれたら。。。
という意見が大半ではなかっただろうか。
しかしである。
それらの下馬評通り、どころか、父であるサンデーサイレンスが打ち立てた記録を次々に更新してきたのだった。
種牡馬として晩年には、日本の競馬史上4頭目となる無敗の三冠馬コントレイルを輩出。
この時、牝馬には三冠馬で化け物といわれたアーモンドアイ、同期で無敗の三冠牝馬デアリングタクトがいてコントレイル3歳秋のジャパンカップは三冠馬三頭対決が実現、1着アーモンドアイ、2着コントレイル、3着デアリングタクトという何とも豪華なレース決着となったのだった。
アーモンドアイが引退し、コントレイルが古馬になってからはジャパンカップを勝つなど古馬になってからもG1を勝ったことで種牡馬としての評価を一段上げて引退した。ポストディープインパクト一番手として評価が高いのだ。