一口馬主とFXと。

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血統診断

インブリードは有効なのか

募集馬を見ていくと、面白いインブリードがかかっていて、興味がそそられる時があります。
インブリードは有効なのでしょうか

インブリードとは

まずインブリードとは何なのか、簡単に説明します。
馬産の世界では、5代前までにさかのぼって、同じ馬が血統図の中に出てきた場合にインブリードや、クロスといいます。いわゆる近親交配のことです。
3×4などといいますが、これは、種牡馬側の3代前と、母馬側の4代前に同じ馬が出てきた場合に使います。
父の父の父と、母の父の父の父が同じであれば3×4のインブリードということになります。

最近ではサンデーサイレンスがいよいよ、3代前、4代前くらいになってきていて、sundaeサイレンスの3×4インブリードは今流行真っただ中という具合です。

インブリードのメリット

3×4インブリードは奇跡の血量などといわれますが、ようは、インブリードがかかった馬の血量が増えるということです。
父馬と母馬を掛け合わせた場合、父50%、母50%で仔馬が生まれるという考えから、父はやはりその父と母から生まれています。なので、父の父の血は25%は、引き継いでいるはずです。
インブリードがかかってくると、3代前、4代前でも2回、3回と登場してくることになりますから、割合的にインブリードのかかった馬の血が濃くなる。要は、その馬に近い馬が生まれてくるはずだという考えです。
父馬のインブリードであれば、そもそも種牡馬になるくらいの大物だったわけですから、その血が濃くなる、例えばいずれ出て来るでしょうけど、ディープインパクトの血が濃くなることでディープインパクトに似た馬が誕生してくるかもしれないという期待ですね。
基本的にインブリードで強調されていい面は、パワー、スピードの2つかなと思います。

インブリードのデメリット

インブリードは要は近い血統を掛け合わせるわけです。
どうしても無理が出てきて、脚元が弱く出てしまうことも多いと思われています。
なので、インブリードをかけるにしても、あまり濃くしない方がいいという考えから、3×4が奇跡の血量といわれる所以です。
また、強調するのはスピードやパワーだけではなく、気性も強調することがあります。
サンデーサイレンスは気性の粗さは特筆すべきものがあったわけですが、この荒さが強調されて出てしまうとマイナスに働くかもしれませんね。
なにもいいことばかりではないということです。

どんな系譜からのインブリードかに注目しましょう

私はインブリードについては、特にみているのは種牡馬側は父系統から、母馬側は母の父系統からのインブリードはよく出ると考えています。
父の父の父と、母の父の父の父の3×4インブリードこそ正統なインブリードで、いい面を引き継ぎやすいのではないかと考えているということです。

これが、父の母の父と、母の母の父の父などという少しずれた位置でかかってくると、脚元の弱さにつながるのではないかと考えています。

牝馬のインブリード

インブリードやクロスといえば、基本的に牡馬のインブリードが圧倒的に多いのですが、稀に牝馬のインブリードもあります。
例えば日本の競馬の世界で言えばノーザンテーストという、サンデーサイレンスが登場する前の時代を創った種牡馬がいます。
この種牡馬は、実はレディアンジェラという牝馬の3×2のインブリードという極めて珍しくかつ、濃いインブリードを持っていました。
レディアンジェラというのはノーザンダンサーの父ニアーティックの母です。そして、ノーザンテーストの母の母ようは、祖母がレディアンジェラです。

牝馬のインブリードというのは、名馬を何頭も輩出しないとなかなか掛かってきません。
たとえばディープインパクトのウィンドハーヘアという母親がいますが、ディープインパクトのみが馬産にかかわっている状態では、将来掛かってくるインブリードはディープインパクトということになるので母親のウィンドハーヘアでインブリードがかかることはありません。
が、ブラックタイドという種牡馬を輩出したことで、同じウィンドハーヘアでも、ディープインパクトの系統からくるウィンドハーヘアと、ブラックタイド経由でくるウィンドハーヘアが現れてくることになります。
たとえば、母の父がディープインパクトで、父がキタサンブラックという子がいた場合、ウィンドハーヘアの4×3のインブリードが成立します。

この牝馬のインブリードというのは先述の通り名馬を何頭も輩出しなければ成立しないことが多いので、逆に言えば名馬を複数生み出した母親のインブリードというのはとんでもない能力を強調するのではないかと考えられることから非常に貴重で、有効なインブリードの一つではないかと考えられています。

実は今後ウィンドハーヘアのインブリードは日本ではかなり期待がされており、ディープインパクトの系統と、ブラックタイド(キタサンブラック)の系統に、さらにレイデオロ(母の母の母がウィンドハーヘアで、母の母がレディブロンド、父はキングカメハメハというとんでもない良血)の系統が出てきますので、ウィンドハーヘアインブリードはもう数年後にはたくさん見れるでしょう。
日本の競馬界の能力の底上げに寄与しそうで、ワクワクします。
そんなインブリードがかかった募集馬を見かけたら是非チェックしてみてください。

 

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