肌を健やかに保つためには、肌質に適した化粧品や洗顔、クレンジングを行うことが大切だといわれています。
しかし自分では落としきれない汚れが目立って、毛穴の黒ずみやくすみ、ごわつきなど様々な肌トラブルに悩む方は少なくありません。
そこで肌に負担をかけず、優しく皮脂汚れを取り除いてくれるアイテムとして注目されているのが、セーム皮を利用したクロスを利用して洗顔や脂取りを行う方が増えてきているのです。
セーム皮は鹿革の中でも最小種とされるキョンの皮を指し、このキョンセームを利用したクロスはメガネ拭きや高級楽器を磨く際などに使用されている特徴があります。
セーム皮は極細繊維によってデリケートなレンズなどを拭いても拭き跡がなく、遊び毛も残りにくい特徴を持っていることや、柔らかな素材でしっとりとした使用感があることも大きなメリットです。
セーム皮は吸水性と速乾性に優れているため、洗顔時にも使用することが可能であり洗顔料を泡立てて顔に乗せ、濡らしたセーム皮のクロスを指に巻きつけて丁寧に顔を撫でるようにすれば、繊維が毛穴の奥まで入り込み汚れを優しくかき出します。
吸い込んだ汚れは繊維の内部に閉じ込められるので、黒ずみなどを解消してくれる効果を持ちます。
洗顔時は石鹸を泡立ててから拭き取る拭き取り法と、お湯でセーム皮を濡らし、洗顔石鹸やクレンジングをなじませて円を描くようにマッサージを行う浸透法のどちらでも優しく洗うことが出来ます。
後者の方法は泡立ちが良くないと思われがちですが、クロスの繊維が極小の泡を作り出すので洗浄成分を肌に届けて丁寧に洗浄することが可能です。
また洗顔だけではなく、あぶらとり紙のように脂取りとして利用することも可能で、乾いた状態で使用すれば肌のテカリを程よく取り除き、化粧崩れを防ぐことが出来ます。
一般的なあぶらとり紙の数十倍の能力を持っており、昔から舞妓さんのハンカチとしても重宝されてきた歴史を持っています。