日曜日の静寂

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ビッグデータで優良なクラブ馬を探す

一口馬主研究会

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こちらは投資を目的に一口馬主の募集馬に出資するという観点でクラブ馬を見た記事です。
重賞を勝てる馬を探す目的ではございません。

クラブ共同馬主という制度があります。
こちらは、匿名組合という組織を利用したれっきとした投資ファンドなのです。
競走馬の賞金受け取りの権利を出資をもって得ることができる仕組みとなっており、出資している競走馬が賞金を獲得すると、手数料などを引かれたのちに出資口に応じて配当があります。
その仕組みがさも、馬主になったような感覚を味わえる面もあり、人気を博しています。

投資としての一口馬主

一昔前の一口馬主は、重賞勝ちはおろか、初勝利すらできるかどうかわからないような余り馬が大変多かったのですが、社台グループが一口馬主会社と多数提携をしたことによって、現在(2019年)は、G1戦線の半分程度がクラブ馬であるという状況です。
それだけ一口馬主のクラブで、募集がかかっている募集馬は、昔とは違い、能力・素質の高い馬が集まっているのも事実です。
もちろん良血馬はその応募価格も高額になるケースもおおいのです。

そんな中、私は投資種目の一つとして一口馬に着目して利益を上げることができる投資種目として妥当かどうかを考えてみたいと思います。

利益を上げることができる馬は存在する

まず、厳然たる事実。
募集総額が、3000万円程度の馬が1億を超える獲得賞金を得るパターンはかなり多いのは厳然たる事実です。
(もちろんすべてがそうなるわけではございませんが、重賞戦線をにぎわすくらいの能力を持った競走馬がクラブ馬にはいくつか集まっているということ。)
ちなみに1億円程度の獲得賞金というのは、準オープンといわれる1600万円下クラスから、重賞より一段格下のオープン特別で1~2着争いをする程度の馬であれば、大体1億円前後の生涯獲得賞金といえます。
準オープンからオープンクラス程度の馬というのは競馬ファンなら聞いたことがある名前でしょうが、地上波でG1を見る程度の方にしたら聞いたこともない名前の馬という程度のクラスです。
ようは、そのクラスの馬はJRA内にもかなりおり、また、日本国内のレース体系からしても、そのクラスへの昇級は、勿論簡単ではありませんが、だからと言って狭き門と言うほど数が小さいわけでもありません。

目標は投資額の3倍程度の賞金を獲得できそうな馬を見つけること

飼い葉代や調教師への預託料、愛馬会法人への手数料や源泉徴収などの経費も掛かってきますし、募集価格を下回る賞金しか獲得できない馬も当然出てきます。投資失敗となってしまう馬も出てきますので、成功馬は募集総額の3倍程度を賞金で稼いできそうな馬を見つけ出すことが目的です。
仮に5頭ほどの馬に出資したとして、そのうち2頭が3倍程度、ほかの2頭が募集価格の半分程度の賞金しか稼げなかったとして計算してもトントンから少しプラス程度になればいいという考えなら、もう1頭は重賞チャレンジできそうな馬に投資できるのではないかという計算です。

5年で20頭程度に出資

資金に余裕があれば1年目から20頭でも30頭でも出資すればいいのですが、日々の預託料など、出資後もいくらかの支払いが出てきますので、初年度から多数を持たず、5年後程度をめどに20頭以上の保有を目指したいと思います。
20頭程度保有している状態であれば何かしらの馬が出走していることでしょうし、その賞金から日々の維持費や翌年の投資代金が捻出できている状態になっていればOKです。

稼げる馬をどう探すのか

大事なのは、出資した馬が投資した額面以上を稼いでくれることです。
私自身には相馬眼があるとは思えませんので、なにか頼るものが必要です。

DBの構築とプログラム作成ならできる!

私は20年近くインターネット上の世界で飯を食ってきた人間です。
過去には競馬のニュースを配信するサイトや出馬表の無償公開サイトなどを構築し広告収入を得ていた時期もあります。
そのようなプログラムなら私は組むことができます。

血統からお買い得な馬を見つけることができるのではないか

これは、過去の募集馬であればいくらで募集されていたかはわかります。
なので、プラス収支に持っていける馬を先述のように5頭のうち3頭見つけることができるものを作れば高利回りのポートフォリオを組めるのではないかと考えました。

JRA-VANからデータをDBに格納

JRA-VANというところから、JRAの競馬にかかわる情報を一気にデータ化することができます。
こちらは約30年近くのデータをすべて取得できます。
今回の件にかかわるデータとしては、全競走馬の競争データ(獲得賞金額なども当然取得可能)、各競走馬の血統データ、繁殖馬データ(競走馬としての成績ではなく、繁殖馬としての成績)など、すべてがレコード化された状態で取得できます。
もちろん、30年分のデータですから数分で。。というわけにはいきませんが1週間もあればすべてのデータをDBに展開できます。

MySQL(MariaDB)に格納

私はWEB系なら、それなりにストレスなくシステム構築ができる程度のプログラミングスキルがありますので、DBは、MySQL(MariaDB)、言語はPHPで、血統解析プログラムを構築しようと思っています。
血統的な裏付けから、該当馬が予想される獲得賞金(平均値)と、重賞勝利可能性を導き出すプログラムを構築したいと思います。

血統的な裏付けは信用に値するのか

このレースの勝ち馬を予想するという分野でさえ、血統から予想を組み立てるプロがいるほどです。
血統的な裏付けというのは、その競走馬の獲得賞金を予想するのには一つの重要なファクターでしょう。
競り市などで高額な値がつけられる産駒には2種類あって、話題性の高い母馬と父馬の産駒、例えばエアグルーヴとディープインパクトの産駒は牝馬ながらに3億を超える値で市場取引されています。
もう一つは超良血馬であるといわれる馬です。
もちろん、エアグルーヴとディープインパクトの組み合わせは、超良血馬でもありますが、過去には父がサンデーサイレンスと言うだけで最低6000万円からといわれるほど、父馬の血統を重視され取引されることも多いのです。

過去にはトニービンの産駒はダートが苦手で芝が得意でかつ、左回り(東京や中京・新潟など)では、特別に能力を発揮するなどといわれていましたし、母の父がマルゼンスキーの産駒は、父馬の特徴をよく受け継ぐなどとも言われてきました。
また、距離適性などは父馬に準拠してくるケースが多く、やはり血統というファクターはその競走馬を推し量る一つの指針です。
ただし、重賞を勝つクラスになると、血統だけではなく、その馬の骨格や筋肉の付き方、調教師の調教方針との相性など、様々なファクターが重なってきます。
一概にこの血統なら絶対走るとは言えません。そして、血統以外にこちらで決めることができるものはありませんから、結局のところ血統から、お買い得な馬なのかどうかを推し量るのがベターなはずです。

産駒は父だけでは決まらない

仔馬は、父馬だけで誕生するわけではありません。母馬がいてこそ仔馬が誕生します。その仔馬の血統というのは、父馬だけではなく母馬の血統要素も当然出てきます。
実はこの母馬側の血統をあまり検討せず値付けされることも多いように見受けられます。
ここに、ビッグデータで分析をすることで、お買い得な募集馬を見つけることができる可能性があると思っています。

例えば私は、母の父が短距離血統馬の産駒はあまり好みません。
逆に、種牡馬成績としてあまりいい成績を残せていなかった母の父だったとしても、ステイヤー血統の血筋が母の父系統に入っている母馬を好みます。
例えばサドラーズウェルズ系統の母の父系統です。サドラーズウェルズという種牡馬は、オペラハウス(その産駒がテイエムオペラオー)などに代表されるようにステイヤーを多く輩出。
サドラーズウェルズの産駒たちの種牡馬成績も悪くはなかったのですが、どれもステイヤータイプで、各種牡馬たちが1頭~3頭程度の強い馬は出せるが、コンスタントに排出できずでした。
しかし、サドラーズウェルズ系のブルードメアサイアーとしての能力は非常に高く、サドラーズウェルズが母の父であった競走馬では、エルコンドルパサーやフサイチコンコルドなど、日本でも多くのG1級の馬を輩出しています。
そして、日本ではオペラハウスが国内に輸入されてきてテイエムオペラオーを輩出しますが、G1を勝った馬は、テイエムオペラオーとメイショウサムソンの2頭となっています。(2019年12月現在)
この2頭とも、どちらかというと重厚でステイヤータイプで、スピードというより圧倒的なパワーで押し切るようなレース運びのイメージでした。
日本のG1戦線であれば最長距離が3200mの天皇賞春ですが、この2頭は4000mのレースでも勝てそうなイメージでした。
その重厚な血は、父親としてより、母親の父ようは、母方のおじいさんとして活躍するのではないかと考えているということです。
だから、テイエムオペラオーなどが母の父に入っていると、面白いなーと思いながら見ます。オペラオーの母の父はブラッシンググルームということで、これまた重厚な血です。
母の父としての素養は血統的背景からは万全と見えます。
同じようにブライアンズタイム系統の中でも、マヤノトップガンなどが母の父に入っていると面白く感じます。こちらも自身の母の父はブラッシンググルームです。
マヤノトップガン自身は菊花賞・有馬記念・天皇賞春などのクラシックディスタンス以上の距離を難なく勝ってきた生粋のステイヤーですし、その父のブライアンズタイムも、ナリタブライアンなど、菊花賞・有馬記念などの長距離戦線をにぎわした馬を多数輩出していますし、かつ、実際そのブライアンズタイムの系統、マヤノトップガンも実際勝っていますが、ダートでも勝ち切れる血統です。
このような血統が母の父系に入っていることで、父系のスピードを母親に宿っているステイヤーとしてのスタミナや体力で補完できると思っています。
なので、母の父系、母の母の父系などの母親系統に宿る父系統をしっかり組み入れ評価することでより安定した稼げる馬を見つけることにつながると思っています。

母の父系統、母の母の父系統・・・父系統との相性など

まったく同じ父と母から生まれたのにまったく成績が違うなんていうこともたくさんあります。
例えば三冠馬ナリタブライアンの全弟のビワタケヒデは、G3を1勝するにとどまっっています。
また、1歳年上で父の違う半兄のビワハヤヒデは、菊花賞や天皇賞春、宝塚記念を勝つなどステイヤーとして当時は抜群の動きをする超一線級の競走馬でした。
また、従妹にはファレノプシスやダービーを勝ったキズナなどがおり、ナリタブライアン・ビワハヤヒデの母であるパシフィカスの母系は華麗なる一族といわれます。
ビワタケヒデにしても重賞を勝っていることを考えると母馬の血統資質というのも大変重要だということです。

もちろんここまで華麗な血脈であれば取引額も高額になってしまい、募集馬ラインナップに入ったとしても、重賞は2~3勝しないと元取りできないという状態になってしまいますので、このような華麗な血脈を探すわけではありません。
馬主孝行な血統というのがあって、大きく目立った成績は残していないが、競走馬として、息が長くそして、どのような距離・馬場でも走れて、血統背景がしっかりしている母系というのがあります。
これらは目立たないので自然と、募集価格も安くなり、お買い得になっていく可能性もはらんでいます。
重賞の勝ち負けは、このような馬の場合よほど父馬がサンデーサイレンスのような父系統があてられるかでもしないと勝てないかもしれませんが、息長く条件戦で好勝負を演じて着実に賞金を積み上げてくる可能性があります。
中には500万下条件(1勝程度のクラス)で、億近い賞金を稼いでいる馬などもいたりします。今回は投資目的なので、こういう馬主孝行な馬を探したいのです。

距離適性や丈夫さなどが重要になってくる

父馬として、2500mを超える距離で力を発揮しそうなステイヤーすぎる血統構成や、芝でしか成績が出ないような血統構成、けがが多い血統構成などはできるだけ避けたいところです。
今回の目的は最終的に利益を上げることなので、丈夫で距離や条件などの適合レースの多い1600~2400m程度で芝・ダートどちらでも活躍できそうな万能血統でかつ、けがが少なく競走馬人生の長い血統構成を好みます。
特にダートが得意な血統構成の場合、地方競馬戦線への参戦も考えられて、適合レースが増えると考えられるのでダート血統は歓迎です。

あくまで稼げるかどうかの視点からの血統構成

これらのファクターは競馬ファン視線の一口購入の視点ではありません。
どうしても競馬が好きで一口出資をしようとすると、重賞に勝てそうな馬、G1を勝ちそうな馬という見方で見てしまいます。もちろん自然と高額な馬に目が行きますし、近年の一口馬主事情を考えるとおそらく募集馬の何頭かからクラシック戦線での注目馬であったりG1ホースが必ずと言っていいほど隠れていることでしょう。
G1を勝てるくらいのクラスになればたとえ高額でも最終的には収益はプラスになりそうですが、そのような馬はやはり募集価格もほかの馬たちより高額であることが多く、そのような馬を100%近い確率で見つけていかないとトータルでプラスにしていくには、10億程度稼ぐような馬を見つけてこないといけなくなります。
もちろんそういう馬が組み込まれてこれば、見ている側としても面白いですが、それらから視線はいったん外して、血統的背景から平均的な予想獲得賞金額が出資額を越えそうかどうかという判断基準でチョイスしていくものを作りたいと思っています。

実際どうなのか?

いまDB構築中で、プログラム作成前なので、まだ詳細はお伝えできないが、以前プログラムしたもので確認したところ、予想獲得賞金を基準に大体そのあたりに落ち着くことがほとんどで、その中で、けがをしてしまい早々に引退してしまい獲得賞金がほとんどない馬、これとは逆に、平均を大きく上回り、重賞戦線にまで上り詰める馬が現れたりで、最終的にならしてみたら平均獲得賞金程度に落ち着きます。
この、大きく下回ってしまう馬と大きく上回ってくれる馬は相対して必ず存在してきますので、1頭に集中して投資するのではなく、複数頭に分散して投資することで収益の安定化平均化を図ることができると思っています。
最終的には大きく上回ってくれそうな馬が大きく下回ってしまう馬より多くなればなるほど利益率・プロフィットファクターは大きくなるものと思います。

 

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