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2019年のF1が終わって~HONDAの躍進と2020の展望~

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2019年のF1が12月1日のアブダビGPをもって終了した。
終わってみればメルセデスの圧倒的な獲得ポイントでコンストラクターズチャンピオン、ドライバーズチャンピオンはハミルトンの圧勝に終わった。

2019年はメルセデス一強といえたのか?

最後は結果がモノをいうスポーツの世界ですから、コンストラクターズチャンピオンシップポイントの結果からすればメルセデスの圧勝という2019年だったといえます。
しかし、序盤のフェラーリの戦略ミス、中盤のレッドブル・ホンダの躍進、後半戦のフェラーリの復活などもありました。
ほかのチームが脚光を浴びるということが、2018年以前にはあまり見れなかった光景でもありますので実際は、一強とは言い難く『なりつつ』あるのかなという感じに見えた1年でした。

2020年のF1はどうなる?

12月1日に2019年のF1サーカスが終了し、来年は3月後半に第1戦目が開催予定となっています。
開発はもちろん水面下・バックヤードでは夏頃からもう進んでいるのでしょうが、表立っては今年は何かがすすむようなことはなく、年が明けてからになるでしょう。
そして、2月あたりから公式合同テストが始まり3月を迎える流れです。
その流れを考えると、ラ月である、来年1月にはクラッシュテストに合格していかないとテストに間に合わなくなるという感覚のスケジュール感です。

開幕まで時間がない中での勢力図を予想してみる

表立ったスケジュール的にはこの前の日曜日に全日程が終了したF1GPは、4か月後には2020年のF1GPとして開催されるわけで、かなりタイトスケジュールです。
そんな中でどのチームがどういう感じで開発が進んでいるのか、勝手に予測してみました。

盤石のメルセデス

6年連続のチャンピオンチームメルセデスは開発スケジュールも盤石でしょう。
この6年間のチャンピオンロードを歩むプロセスを無理に崩す必要もないですし、後半はもうすでにコンストラクターズに関してはほとんど決まったようなものだったので、2019年の開発リソースを夏休み以降は2020年の開発に移したと想像されます。
PUの方も高安定性を保っていますので無理な開発はしてこないはずです。
逆に言えばチャレンジャーの立場のフェラーリやホンダは、王道を歩むメルセデスのここに付け入る隙を見つける必要があでしょう。

チャレンジのフェラーリ

本年開幕当初はいよいよメルセデスを逆転するのではないかといわれたフェラーリ。
12月1日終了した時点では、結局ポイント獲得という視点では全く歯が立たなかった。
開幕当初から何度となく戦略ミスを重ね、そのうえドライバーのミスでクラッシュしたり同士討ちしたり、チームオーダーを守らずライバルに抜かれたりした結果が現れた。
また、メルセデスと比べると少し信頼性に欠けるところもあって絶対的な強さを発揮できなかった年となってしまった。
また、夏休み明けに突如として勝ちはじめ、最終的にはポールポジション獲得回数ではメルセデス・ハミルトンを上回り、フェラーリ・ルクレールが一番ポールを獲得した。
純粋な速さだけならメルセデスに勝てていたという一つの証明となるのかもしれない。

2020年はもしかしたら夏休み明けから強さを発揮してしまい、その時点ではまだ、コンストラクターズ・ドライバーズ両方逆転の可能性があったため、2019の開発を止めずにいたかもしれない。
少しばかりメルセデスより2020仕様の開発が遅れている可能性もあり、ここからどう巻き返すのか期待して見守っていきたい。

来年こそ・・・のレッドブル・ホンダ

今年はレッドブルとホンダのタッグは初年度だった。
初年度にして3勝を挙げたのは素晴らしい結果といえないこともない。
しかしながら、その3勝のうち2勝についてはレース内のインシデントによってうんよくつかめたと見えないこともない勝利だったようにも見える。
3勝目のブラジルグランプリは完勝と言ってもいい内容だったので、その前の2勝についてとやかく言っても始まらないとも思っている。
レッドブルについては2019年は、チャレンジの年と最初から定義づけており、チャンピオンロードを歩めると思っていない面もあり、おそらく早々に2019年の開発はある程度打ち切り2020年に向けてリソースをつぎ込んでいただろうと想像できる。
これは、来年がラストチャレンジなる、フェルスタッペンの最年少ワールドチャンピオン獲得のため、レッドブル・ホンダともに全力投球しているものと想像される。
そして、2019年はその可能性を大いに感じされる1年になっただろうことは想像に難くない。
また、後半戦からガスリーに変わりレッドブル2ndドライバーとなったアルボンが望外のパフォーマンスを発揮したことで、2020年のコンストラクターズも視界良好と言ったところか。

2020年も基本的には3強

2020年も基本的にはメルセデス・フェラーリ・レッドブルの上位3チームが4位チーム以下を大きく引き離した状態であろう。
まだまだタイムを詰めてくる感じにも見えずなので、来年もこの構図が基本となりそうだ。
ただし、表彰台に上ってくるチームは今年以上に増えそうな気配もある。

来年は捨ての年?マクラーレン

コンストラクターズ4位を確定させたマクラーレン。
もともとは、3強とマクラーレンで4強とも言われた時代がついこの前まであったのだが、Hondaと組む1年前から未勝利が続いている。
一昨年は、Hondaと袂を分かったことで、PUのみならずシャシーにも問題があったことを大きく露呈させてしまったマクラーレンだが、本年2019年はずいぶんとその位置を戻してきた。
結果は4位ではあったが、総合力で何とか上回ったという感じで早さでは、トロロッソやルノーあたりとほぼ同等といわれてしまう面もあった。
また、ラッキーが重なったとはいえ、トロロッソは表彰台2回、マクラーレンは3位一回という成績。これでは、HondaからのPUスイッチが裏目に出たといわれても仕方がないだろう。
そんなマクラーレンは2021年からまたメルセデスPUを搭載することが決まっていて、契約が残っている2020年はルノーエンジンとのラストイヤー。
ルノーPUの完成度が今のところは、低いと見ているため、来年はある程度のところで開発を止めて2021年度に向けて進むだろう。
なので、今年ほどの成績が見込めない可能性が結構高いと思っている。
ただし、ルノーPUが、仮にそれなりに進化を遂げ、マクラーレンのシャシーがまともに機能するようになってくると、3強の真下に位置してくる可能性は十分にある。

2021に向けての存続にもかかわってくる?ルノー

2021年は今のところルノーPUはルノーチームにのみ供給という状況になっており、メルセデスPU搭載チームが多い状態になっている。
ウィリアムズあたりがルノーPU搭載を決める程度しかすでに余地もなさそうだ。
仮にウィリアムズがそのままメルセデスPUで行くとした場合、2021年には自分のチームのみのPUとなる。そのため、そもそも2020年をもってルノーはF1から撤退するのではないかともうわさされ始めている。
そのため、2020年には何としても3強に準ずる強さを発揮していかないといけないだろう。
そうしないと、F1サークルに存在している意義を失いかねないくらいの事態になりつつあるのだ。
そういう意味ではそれなりに速くいてほしいチームの一つではある。

少しは追いつけるか?ウィリアムズ

名門といわれたウィリアムズ。かつてはナイジェルマンセルやネルソンピケ、デイモンヒルとアイルトンセナという豪華なドライバーラインナップを誇った時期もあった。
そんな名門チームが最下層で低迷しているのだ。
マッサが在籍していたときは勝てないまでもコンストラクターズ上位で踏みとどまり、中団勢のトップであった。それが、現在はトップ3、中団勢、ウィリアムズという3層構造で一人逆独走態勢だ。
これはあまりにも嘆かわしい。
せめて中団勢の仲間入りをして、インシデント次第では上位に浮上するくらいの力をつけてもらわないと、盛り上がらない。
今の状態では動くシケイン状態で、これでは腕のいいドライバーも来ないだろう。
しかし、名門なだけのことはあって、ピット作業はフェラーリなど相手にならないほど早いし素晴らしい。
これが活かせるくらい早くなってほしいものだ。

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