日曜日の静寂

静かに。そして、強く生きていきたい。一口馬主とFXと。

種牡馬の今昔~日本で繋養されている種牡馬~

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サンデーサイレンスが日本で繋養されて以降、日本の馬産事情は大きく変わりました。
ディープインパクト産駒が海外の厩舎で調教され海外のG1を勝つなども見られる時代となりました。
そんな日本の種牡馬事情をさかのぼって過去からひも解いてみたいと思います。

美和
日本競馬の歴史として古くから語られるお馬さんとしては、セントライトというお馬さんがいます。

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セントライト

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静寂さん
まぁ、そうなんだけど、戦前のお馬さんということもあって種牡馬としてのデータなどもちょっと確信が持てるデータがそろっていないので、、、次に名を馳せたシンザンあたりからやっていこうかw

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シンザン

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美和
三冠馬シンザンですね!父はヒンドスタンでしたっけ?

静寂さん
そうだね。ヒンドスタンは、当時はリーディングサイアーだった種牡馬だね。当時はクラシック競走はまずヒンドスタン産駒みたいな時代だったようだね。

美和
そして、そのヒンドスタンの代表的な産駒であるシンザンは、種牡馬となってからも活躍馬を輩出していますよね。

静寂さん
うん。菊花賞馬ミナガワマンナ、皐月賞・菊花賞・天皇賞と勝ったミホシンザンが一番有名どころかな?サイアーランキングは良くて5位くらいまでかな。ミホシンザン以降この血統は潰えたと言ってもいい状態になってしまったかな。

美和
このあたりの展開は、実際どうなんでしょうか?

静寂さん
当時は、日本の競馬は、種牡馬の墓場と言われ始めたような時代で、日本産馬は欧米では全く通用しないと見られていたと思う。
この後にもうちょっと詳しく書くけど、種牡馬も海外から持ち込んだ種牡馬がやっぱり強くて、その血統は代を重ねていくにつれ、新しく持ってきた持ち込み種牡馬の産駒に父内国産馬は勝てないという時代だね。

美和
うんうん。そのあたりをもうちょっと聞きたいので一気に飛ばして、ミスターシービー、シンボルルドルフの時代に飛ばしたいと思います。

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ミスターシービー

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シンボリルドルフ

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美和
おお!三冠馬二頭の登場ですよね。

静寂さん
二年連続の三冠馬だからね。どうしても、無敗で三冠を取ったシンボリルドルフに注目が行ってしまっていた時代なんじゃないかなと思う。けどね、血統的な観点や産駒の価格などを考えると着目したいのはミスターシービーの方だ。
ミスターシービーは父がトウショウボーイということで、父内国産馬、当時はマル父なんて言う言い方をしていたけど、○父でG1(当時はまだグレード制になっていなかったと記憶していますが。。。)を勝つなんてこともめったになかったし、クラシック三冠なんて、父内国産で達成できるなんて言う時代じゃなかったと思う。そんな時代に、トウショウボーイはサイアーランキング2位までいっているのでこの時代においては、父内国産としては最高に活躍馬を出した種牡馬じゃないかなと思う。
かたや、シンボリルドルフの父はパーソロンということで、いわゆる持ち込み種牡馬で、リーディング1位を取ったこともあるトップサイアーだ。

美和
なるほどなるほど。。。この時代の日本産馬は実際世界から見てどうだったんですか?

静寂さん
うん。まだこの時代は、海外に打って出るってこともなかなかない時代だから実際どうだったのかはわからないというのも正直なところだけど、そんな時代でもシンボリ軍団は、積極的に海外のレースに出走を試みている時代だね。しかし、皇帝と言われたシンボリルドルフですら海外では全く通用しなかったといわれているね。
また、海外の有力馬を集めて日本でレースを行うジャパンカップが開催されたのもちょうどこのくらいの時代だ。
ルドルフがいた時代は、カツラギエースが勝ってしまったり、ルドルフが勝った時は2着に地方馬ロッキータイガーが2着に入ったりしたけど、その近年ではその2年だけが特別であとは全部海外馬だね。
その後日本馬が勝つのはルドルフの仔であるトウカイテイオーまでいかなきゃいけない。その間には稀代のアイドルホースオグリキャップもハナ差で負けているね。やはり当時はそれが日本の実力だったと思ってもいいかと思う。ホームコースでも負けるくらいの力だったと。

美和
さて、種牡馬としてのミスターシービーは、ヤマニングローバル、メイショウビトリア、シャコーグレイドなど、重賞馬は輩出しましたがG1級となると。。。でしたよね。シンボリルドルフは、トウカイテイオーという稀代の名馬は輩出しましたが、それ以外ではアイルトンシンボリくらいですかね。。。

静寂さん
シンボリルドルフはもしかしたら今の時代なら、ダービーGP、Jpn1勝ち馬ということで、金沢所属のミスタールドルフはG1級と言えたのかもしれないねw

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ミスタールドルフ

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美和
そして残念なことに、ミスターシービー、シンボリルドルフ・トウカイテイオーのサイアーラインもすでに潰えつつあるという感じですよね。。もっというと、その間にいたアイドルホースオグリキャップのラインも。。。

静寂さん
うん。これは決して三冠馬のサイアーラインだけではなく、日本の馬産として、内国産種牡馬はこのころの時代は2世代・3世代より先になるとほぼそのラインは消えるという状況だったよね。
輸入されてくる種牡馬がリーディングを取って、強い馬を出すんだけど、その強い馬の産駒はその時代に輸入されてきた種牡馬に勝てないという構図だった。

美和
そして、日本の種牡馬事情はノーザンテーストの登場によって大きく変わっていきますよね。

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ノーザンテースト

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静寂さん
まあ、サンデーサイレンスとディープインパクトの種牡馬成績を知ってしまっている現代のわれわれからするとノーザンテーストの成績なんてかすんで見えちゃうんだけど、当時は強い馬が欲しかったらノーザンテースト産駒買いなっていう時代だ。

美和
日本にノーザンダンサー系を広げた一頭と言ってもいいですかね?

静寂さん
まあそうだね。ノーザンダンサーの直仔って言う見方をしたら、ヌレイエフや、サドラーズウェルズなんかと同じでノーザンダンサーの直仔だね。
そうやってみると、欧米のノーザンダンサー系種牡馬と比べるとやはり一枚落ちるのかな。。。

美和
血統的に産駒を追いかけていくと。。。ノーザンテーストの血を伸ばした一頭はアンバーシャダイですかね?
ノーザンテースト→アンバーシャダイ→メジロライアン→メジロブライトと、繋げていますよね。

静寂さん
そうなるかな。でもそのメジロブライトも、、、なので、ノーザンテーストの系統もずいぶん薄くなってきて種牡馬系統としてどれだけ残っているのかな。。今の日本のメインストリームではないのは確かだしね。

美和
そして、そのノーザンテーストの連続リーディング1位の座を奪い取ったのがリアルシャダイです。そしてその翌年にトニービンがリーディングサイアーを取りましたね。

静寂さん
うん。このころから日本の種牡馬事情はちょっとづつ変わっていくんだよね。まず、先ほどのメジロライアン。ノーザンテーストからアンバーシャダイが出て、父内国産の種牡馬で産み出されたのがメジロライアン。2代にわたった内国産種牡馬であるメジロライアンが初年度からメジロドーベルやメジロブライトを出したのは衝撃だったよね。
その後も、めちゃくちゃ強いわけじゃないけど安定して走る馬をたくさん輩出したと思うよ。良い種牡馬だったと思う。

美和
そしてリアルシャダイはライスシャワーを輩出。そして、トニービンは稀代の名牝エアグルーヴを輩出しました。

静寂さん
そうだよ。思い出した。ライスシャワーに無敗の三冠馬を阻まれたミホノブルボンや、春の天皇賞三連覇を阻まれたメジロマックイーンなどもいるけど、このあたりも種牡馬としては。。。だったよね。

美和
リアルシャダイも後世に残るような種牡馬を輩出していませんよね。そしてトニービンも...

静寂さん
トニービンについては父系ではもう潰えたような状態だけど、母の父系では残っているよね。なにせ稀代の名牝エアグルーヴがいるからね。

美和
そして、いよいよサンデーサイレンスが登場するのですが、その前に、この90年代前半までというのは実際はどうだったんでしょうか?

静寂さん
まず、このころこそ、日本は種牡馬の墓場と言われた時代と言ってもいいと思う。ジャパンカップでも、日本馬が穴をあけたりすることもあったけど、騙馬が優勝しちゃったりね。
また、90年代まではまだまだ春の天皇賞を勝てる馬を作ろうという空気が強かったこともあって、ステイヤー血統が好まれる時代だったと思う。
そこに一気にかっさらって行ったのは中距離スピード血統のノーザンテースト。4000mでも5000mでも走れそうな重厚なステイヤー血統の母馬に快速スピード血統のノーザンテーストの血はあったのだろうね。
その結果、2000m前後のレースで強いと目される馬はたくさん出た時代だと思う。
ただ、残念なことに、スピード×スピードではないため、世界で通用するほどのスピードがあったとは言えない時代でもあったんじゃないかと思う。

美和
そして、いよいよサンデーサイレンスの時代になりますが、その前に、ブライアンズタイムがいますよね。

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ブライアンズタイム

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静寂さん
そうだね。三冠馬ナリタブライアンを輩出しているし、殿堂入りしたレジェンドマヤノトップガンも輩出している。

美和
その二頭だけではなく、タニノギムレットやシルクジャスティス、牝馬もファレノプシスやシルクプリマドンナなどG1馬も多数輩出していますよね。

静寂さん
そうだね。けど、残念なことにサンデーサイレンスがいたことで、一度もリーディング1位はとれなかったんだよね。時代が違っていたらノーザンテーストと同じかそれ以上の成績を残しているんだけどね。。

美和
ですよね。。。これは繋養先の問題もあったんでしょうか?

静寂さん
今になってみれば、サンデーサイレンスはサンデーサイレンス系を作れるほどの成績で、根幹種牡馬と言ってもいい馬なので、比較対象にするのがそもそも間違っているといえるけど、当時は確かに牧場の差はあったと思ってる。サンデーサイレンスはいわゆる社台系で、ブライアンズタイムはこの後潰れてしまう早田牧場が持ち込んだ種牡馬だからね。牧場の力の差で有力な牝馬が社台系の方がそろっていたというのは多少はあったと思うよ。根幹種牡馬になったのも社台系だったからともいえるかもしれないね。

美和
さて、そんなサンデーサイレンス。本当にすごい種牡馬成績ですもんね。

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サンデーサイレンス

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静寂さん
うん。まずは現役時にシンボリルドルフ以来の無敗での三冠馬となったディープインパクトを輩出していて、そのディープインパクトがサンデーサイレンスの種牡馬成績を超える種牡馬となって、おそらく日本では初の父超えをはたしたと言ってもいい歴史的な名馬を輩出したからね。そしてそのディープインパクトの仔であるコントレイルが現役時に無敗で三冠を達成。その後古馬になりちょっと成績がくすぶったけど、引退レースとなる4歳秋のジャパンカップを完勝した。これで、早熟・早枯れなんて言われることもなくなるだろう重要なレースを勝った。初年度の種付け料が1200万と設定されたらしいね。

美和
現役時の成績からディープインパクトほどの、種牡馬成績が残せるかどうか。。。はまだわからないですけどね。。。面白いのかもしれませんね。

静寂さん
サンデーの話に戻すけど、サンデーサイレンス産駒でリーディング1位を取ったのはディープインパクトだけじゃないんだね。

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アグネスタキオン

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マンハッタンカフェ

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美和
ディープインパクトを合わせると。。。なんと3頭もリーディング1位を飾った種牡馬を輩出しているんですね。しかもディープインパクトに至っては2010年代のほとんどを1位だから、結局はサンデーサイレンスが登場してからはもうずっとサンデー系と言ってもいいくらいですよね。

静寂さん
そうだね。さらにはね、サンデーサイレンスがずっと1位を取り続けているときに、その仔であるダンスインザダークや、フジキセキが2位や3位に入ってる年もあるのね。もうサンデー一色と言ってもいいほどだよ。

美和
そして忘れちゃいけない種牡馬が一頭いますね。

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ステイゴールド

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静寂さん
自身の現役成績はシルバーコレクターなんて言われたように、日本のG1は未勝利で2着が何回あるのか。。。という成績だったよね。重賞成績も日本のG2を2勝海外G2を1勝って言う、振るわない成績のまま引退レースとなる香港のG1、香港ヴァースであっさり勝利したという馬だね。晩成傾向も強かったと見られて、たぶん競走成績からも種付料がお得な価格設定だったんじゃないかな。
その甲斐があってか、種牡馬としてはどのライバルよりも成績を残したよね。

美和
まずは三冠馬オルフェーヴルですかね。この馬そもそもサンデーサラブレッドクラブの一口馬ですよね。本当に家が建つレベルの獲得賞金ですよね。

静寂さん
ほんとだよねw三冠馬だからね。種牡馬入りした時の種牡馬売却代金を考えても家二軒建つほどの配当があったんじゃなかろうか。

美和
そして超大人気馬ゴールドシップですよ。ほかにも障害のレジェンドホースオジュウチョウサン息長くいまだ現役のインディチャンプなど、バラエティに富んだ産駒ラインナップですよね。

静寂さん
うん。特筆すべきは、オルフェーヴルもゴールドシップもG1馬を輩出しているからね。要はサンデーサイレンスから始まったサンデー系は、すでに孫世代の種牡馬もG1馬を輩出しているのね。
しかもディープインパクトのサイアーライン1ラインではなくね。複数のサイアーラインが繋がってるのがすごいよ。

美和
世界と見たらどうなのか?というのはどうでしょうか?

静寂さん
たとえば、コントレイルが海外に行ったのか?というと行っていないわけだしね。。。しかし、ディープインパクト産駒が外国の厩舎所属となってG1を勝ったりしているので、血統的な面では世界とそん色がないほどのレベルになったといえるのかなと思っている。次はコントレイルの仔が三冠馬になったり海外に挑戦したりするのを見たいよね。

美和
さて、こんなサンデーサイレンスからのディープインパクトの種牡馬時代に全く違うサイアーラインとしてディープインパクト登場前にリーディングトップの座に君臨していたのがキングカメハメハです。

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キングカメハメハ

キングカメハメハ

静寂さん
キングカメハメハはね。サンデーの血がないから、逆に言えばサンデーの肌に合わせるのにちょうどよかったんだよね。同じようにエルコンドルパサーもそうだと思う。もし、エルコンドルパサーが早くに亡くなっていなかったらこの2頭で馬産地を席巻してた可能性もあると思ってるよ。もうちょっとディープインパクトの独壇場ではなくなっていたかもしれないと思っている。

美和
キングカメハメハの仔達も種牡馬になってからも活躍している種牡馬が出てきましたよね。ロードカナロアとか。

静寂さん
そうだね。ロードカナロアは名牝中の名牝アーモンドアイを輩出したからね。おまけに皐月賞馬サートゥルナーリアも出しているしね。自身の競走成績からスプリンターかせいぜいマイラー化と思われていたのに、いきなりJCや有馬記念を勝つような馬を出したもんだから、集まる母馬も、クラシックを狙えるような血統背景の馬も集まるようになったよね。
少なくともコントレイルの種牡馬としての成績が出るまではリーディング1位を争う種牡馬の1頭であるのは間違いなさそうだよね。

美和
キングカメハメハは種牡馬としてディープインパクトと比べるとどうだったんでしょうか?

静寂さん
ディープインパクトも種牡馬としてサンデーサイレンスの成績を超えるほどの活躍馬の輩出っぷりだったからね。コチラも根幹種牡馬になってもおかしくないわけだから、比較するのは正直かわいそうだと思う。
が、ディープと比べると、ダートについてはディープはからきし産駒は走らなかったし、距離的にはマイルよりなのがディープインパクト。キンカメだって長距離は行けるわけじゃないけど、ルーラーシップを輩出し、その仔が菊花賞馬キセキだからね。かたや同じキンカメ産駒のロードカナロアが稀代のスプリンターだったのに、その仔がアーモンドアイやサートゥルナーリアでしょ。距離的な適応力はキンカメの方があったのかなって感じだよね。また、バケモノはキンカメから、ってイメージがあったかな。優等生だけどとびぬけた。。。ってなると居ないというかね。

これからの種牡馬は・・・

美和
歴史的な名馬を多数輩出したサンデーサイレンス、そして、ディープインパクトがいなくなりました。そして、そのライバルであり、サンデーサイレンス系の肌を付けることで活躍馬を多数輩出したキングカメハメハもいなくなりました。ダート種牡馬も、サンデー系のダート種牡馬として長らく君臨したゴールドアリュールもいなくなりました。今後はどうなっていくでしょう?

静寂さん
ここまで、歴史的な偉業と言われるクラシック三冠を達成した馬たちを中心に種牡馬事情を解説してきた。見てもらってわかる通り、歴史的名馬である三冠馬をもってしてもディープインパクト以外はリーディング1位を取れなかったんだ。ようは、現役の成績では語れないのが種牡馬の世界かなと。それを踏まえたうえで、ここから3~5年後くらいまでで、予測したいと思う。

エピファネイア

静寂さん
まずは、クラシック戦線で名前を見かけていきそうなのがエピファネイアだね。

美和
ですよね。初年度産駒から、史上初の、無敗での牝馬三冠馬デアリングタクトを輩出しました。

静寂さん
そうだね。すでに大物の実績もあるし、距離適性的には中距離、芝で通用する馬が多そうだね。サイアーライン的には父がシンボリクリスエスということでディープでもキンカメでもない。ただ、ラインはヘイルトゥリーズン系のロベルトのラインなので、ブライアンズタイムやサンデーサイレンス、ディープインパクトあたりが母馬にいるとインブリードがかかりやすいね。
おまけに、エピファネイアの母父がスペシャルウィークなので、サンデーサイレンスのインブリードががっちりかかってきそうだね。

美和
母がシーザリオということで、現役時も歴史的な名馬で、母として、エピファネイア以外にもG1級を多数輩出しています。父の母として高い能力があると考えられますね。

静寂さん
そうだよね。将来、母の父リオンディーズ、父エフフォーリアとかで、シーザリオのインブリードとか面白い配合が見れる日が来るかもしれないね。

ロードカナロア

美和
アーモンドアイ、サートゥルナーリアなど輩出しているロードカナロアですがいかがでしょう?

静寂さん
まあ、少なくともエピファネイアとロードカナロアはすでに実績もあるのでトップサイアーとして当面君臨するのは間違いないだろうね。

美和
適性的にはどうでしょう?

静寂さん
一番読みにくい種牡馬だねwエピファネイアよりもは距離的には短い所かなただ、父の父になるのがキングカメハメハだ。だから、融通が利かないわけではないだろうね。
そして、ダートも行ける馬も出てくるだろう。少なくとも数値化できるのであればスピード能力の伝達については日本の種牡馬ではNo1だと思う。

キズナ

美和
改めて評価が高まっているのがキズナでしょうか

静寂さん
そうだね。思った以上に走る馬が多い感じがするね。

美和
エピファネイアが、移植のシンボリクリスエス、ロードカナロアがキングカメハメハと来て、キズナはディープインパクト産駒ですね。

静寂さん
そうだね。今のところ、ディープインパクト産駒種牡馬としては一番の成績を収めてるのかな。先般エリザベス女王杯のアカイイトでG1勝ち馬も出てきたね。

美和
適性的にはどうでしょうか?

静寂さん
マイルから中距離まで、ダートの方が要素は強そうだけど、芝も全然いけるって感じかな。

モーリス

美和
モーリスはどうでしょう?

静寂さん
モーリスの父はスクリーンヒーロー。そしてその父はグラスワンダーだね。
そして、モーリス自身の母系はメジロの連綿と受け継がれてきたステイヤーの血がどっぷりとつかっている母系だね。

美和
グラスワンダーの系統もスクリーンヒーロー、そしてモーリス。このラインのみですよね?かなり異色な気がします。

静寂さん
そうだね。ただ、モーリスの父の母の父がサンデーサイレンスなのでサンデー系の肌を付けるとインブリードが発生しやすいね。キンカメ系の血は小さいノーザンダンサーのクロスはかかるかなってかんじだね。なので、いま日本の馬産に多いサンデー系やミスプロ系の肌はつけやすいだろう。よって、質のいい牝馬が集まる可能性があるね。

キタサンブラック

美和
キタサンブラックはどうでしょう?

静寂さん
自身は大型馬でステイヤー、晩成傾向が強かったので、種牡馬としては残した成績ほど評価されていなかったようだね。種付料も500万を切る価格だからね。

美和
初年度産駒からイクイノックスが2歳重賞を勝ちました。

静寂さん
そうなんだよwやはり産駒は大型馬が多いし、晩成傾向が強そうという評価だったが、2歳から活躍する馬も多いし、新馬勝ちしている馬も結構いるんだよね。そのうえで重賞勝ち馬も現れた。

美和
元々見栄えのする馬が多いってことも評判でしたよね。しかし、見た目が美しいから走るとは限らないぞ...とも言われていましたよね。

静寂さん
そうだねwそして、やっぱり走るじゃん!って評価が今されてるって感じかな。
適性的にはやはり、中距離~といったところで、芝もいいけどダートも走れそうだね。キタサンブラックの父はブラックタイドということでディープインパクトの全弟だ。将来、ブラックタイドとディープインパクトのインブリードみたいなのもお目にかかる日が来るかもしれないね。

美和
オーナーのポートフォリオにも、一頭いますよね?

静寂さん
いるね。ウルトラブレンドの20。かなり見栄えのする馬体だよね。血統診断的にも悪くないし、期待したい一頭なんだよね。

コントレイル

美和
さー、いよいよ最後の紹介です。21年11月、ジャパンカップを完勝してそのまま引退・種牡馬入りしたコントレイルです。

静寂さん
無敗の三冠馬ディープインパクトが出してきた最高傑作という位置づけだよね。無敗の三冠馬の仔は無敗の三冠馬。明けた四歳の春はあまり調子が良くなかったけど、引退レースとなったジャパンカップは完勝と言える勝ち方だったよね。このジャパンカップの勝ち方は、種牡馬としての成長力の評価に現れるだろう。もし勝てていなかったら早熟・早枯れ血統と言われていたところだろう。

美和
コントレイル。父は言わずと知れたディープインパクト、母ロードクロサイトの父はUnbridled's Songということで、バリバリのアメリカ血統ですね。

静寂さん
ディープインパクト産駒だからね。基本的にはダートの素養は低いと考えた方がいいと思う。キズナはダートについては別物だけどね。距離的には自信が菊花賞はぎりぎりだったと調教師がコメントしているように、2000m前後がベストで、頑張って2400mがギリギリかな。もちろん高い能力の持ち主であれば菊花賞を勝つ馬も出てきてもおかしくないだろう。

美和
ディープインパクトの種牡馬としての距離適性も似た感じでしょうか?

静寂さん
そうだね。ディープインパクトは種牡馬としてはエクストラだと思うので、強い馬はそれでも春の天皇賞や菊花賞を勝つ馬もいたけど、基本はマイルから2000mが敵視の種牡馬だったと思う。
コントレイルも似た感じじゃないかな。

美和
初年度の種付け料が1200万円と設定されたと聞きました。やはり期待は高いんですよね。最初の3年くらいは超良血馬が集まることでしょうし。

静寂さん
そうだね。ただ、ディープインパクトの実子だからね。ディープインパクト系の肌に合わせるわけにはいかないしね。サンデー系ならまだいいけど、サンデーのインブリードは気性が荒くなる傾向もあるからね。もうちょっと薄くなった方がいい気もするかな。なので、基本的にはミスタープロスペクター系の肌が多くなりそう。ひいてはキングカメハメハ産駒系が多くなるのかな。それでも期待はしたいところだね。

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