日曜日の静寂

静かに。そして、強く生きていきたい。一口馬主とFXと。

フィニッシュ―ムーヴのデビュー戦

活字競馬

体の柔らかさから芝に適性があるのではないかと考えていますので芝の新馬戦で下ろします。

芝でデビュー??

ホッコータルマエ産駒の当馬は、私は当然のごとくダートの中距離に適性があると考えていた。
事ここに至って現在でも、ホッコータルマエ産駒の芝での勝利はまだない。

芝に適性がありそうな血統でダートデビューというのはよくある話。スピードが無いと判断されダート戦への出走とあいなることがあるからだ。

体が柔らかく芝も走れそうということからデビュー戦は芝ということになったようだ。

もともと、0歳時から動画や馬体写真を見ているが線が細く、左右の足のバランスが悪かった。
特に、左右の足のバランスの悪さは写真を見ただけでもわかるほどだった。
ここまで大きなケガもなくデビューを迎えられただけでも私にとっては奇跡のような出来事なのだ。

結構人気してる?

当レースには人気のノーザン系クラブから出資総額5000万のロードカナロア産駒とキングカメハメハ産駒が出走している。
同じ一口としても3倍以上開きがある募集価格でかつ、フィニッシュムーヴは、キャンペーンなどで一口出資権利を無料で配布されていた当馬。
当然のごとく、人気クラブの高額馬の方が人気が出ることが推測される。

そんな中でもフィニッシュムーヴは6番人気と、中穴人気程度まで人気があった。
ホッコータルマエ産駒で、マイナークラブの一口馬が芝の新馬戦で6番人気は特筆に値するだろう。
しかし、ここまで調教タイムも良く、当日パドックでもよく見せていたため、6番人気でもおかしくないともいえた。

ただ、どうしてもダート馬血統の芝の新馬戦。応援馬券を買いつつも、掲示板までに来てくれればデビュー戦としては合格だろうと考えていた。

ゲート

ゲート入りはスムーズ。
そして、スタート。
一歩目は好スタートを切った馬から見ると遅れはしているがスタート時点で先団に付けているので普通にスタートしたという感じだ。

スタートから3~4番手につけて、少し抑え気味に、先頭集団の直後に取り付けた感じとなった。悪い位置取りではない。
先頭集団に取り付けられる能力というのは非常に重要で、これはレースのうちの大半を先頭集団で過ごすことになるのだが、前にいる馬は後ろの馬に抜かれない限りその位置をキープできるという考えができる。
だから、スタートから先頭に立つ馬はゴールまで誰にも抜かれなければ勝ちなのだ。サイレンススズカのように。
そこまで言わないにしても、前から5頭以内にいる馬はライバルに抜かれなければ掲示板が確定し、前の馬1頭でも2頭でも抜くことでさらなる上位に取り付けられる。

道中は折り合いもよく

道中は非常に折り合いもよく、リズムよく走っていた。芝への適性についてだけが気がかりだが、ここまでは非常にいい走りをしているように見えた。

淡々と流れるペースの中最終コーナーを向いて最後の直線に向いた時点でも4番手のままで迎えた。

最後の直線は脚が残っているのかどうか…

ダメな馬の場合、ここまで掲示板圏内に残しながら走っていて直線向いて失速。気づいたら後方の差し馬たちに飲み込まれるパターンだ。
走ってくる馬の場合ここからは先頭集団をうかがいながら後方集団を寄せ付けず、同じ脚色で先頭に向かっていくような流れになる。

フィニッシュムーヴはどちらなのだろうか。

後方集団は、迫ってこれない情勢となり、先頭集団の脚色合戦の様相となった。
その中でも一歩速く脚色を見せたのがフィニッシュムーヴ。
先頭をうかがう勢いで前方集団に迫っていく。
途中から勝ち馬の脚に色がついてきて、道中フィニッシュムーヴとあった差をそのままキープしてゴールという様相になった。
結果的にペース配分を守れた2頭が1-2フィニッシュといえる格好となったが、フィニッシュムーヴはホッコータルマエ産駒であることを考えれば勝ちに等しいほどの2着となった。

そして、今回の脚色を見ると、芝でもいいところを見せてくれそうと感じたことが収穫だろう。
このまま続戦で次走に向かうそうだから、次走も期待したい。

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