日曜日の静寂

静かに。そして、強く生きていきたい。一口馬主とFXと。

全ツッパEAの完成~FX MT4自動売買~

FX

美和
一口馬主のことばっかりでしたが、当サイトはFXも扱ってるんですよね?

静寂さん
そうそう。特にFXについては自動売買ソフトの開発を進めているんだ。ここまであまり言えなかったのは開発中で、言うに言えないということが続いていたのよ。

美和
今回記事を書くっていうことはある程度出来上がったってことですよね?

静寂さん
そうなんだ。軽く説明させてもらうよ!

基本的な考え方

静寂さん
まずは基本的な考え方を説明しようと思う。まずは以下のチャートデータリストを見てほしい

美和
いろんな通貨ペアのチャートデータが並んでますね。

静寂さん
この中でも、○○/円ッて言う通貨ペアがあるでしょ。
USD/JPY・EUR/JPY・GBP/JPY・AUD/JPY・CAD/JPYあたりを使ってるんだけど、このあたりのチャートデータを見て何か思うことがない?

美和
よく似た感じのチャートデータの動きですよね。厳密には違うかもしれませんが、、、

静寂さん
そうそう。そこが重要なポイントね。
例えば、USD/JPYっいう通貨ペアって、米国ドルと日本円の為替価値(相場)を示したチャートデータだよね。ようは日本円だけの価値ではなく、日本円をドルに替えてみたらとか、ドルを日本円で替えてみたらという相手があってこそのデータなわけ。
だから、ドル・円だったら右上に向かっていくような値動きの場合は、円安・ドル高といわれて、右下に向かうような動きは円高・ドル安と言われるよね。この重要だと考えているのが、円安で右上に向いているのか、ドル高で右上に向いているのかを判断して投資するプログラムを作れたら予測できるんじゃないかという考えで作ったEAなんだ。

美和
おーなー。。。まったくわかりません。。。円安で右上っていうのも、ドル高で右上っていうのも、同じじゃないんですか?

静寂さん
ははwわかんない。。。そうだろうねw
たとえば、先ほど言った、5つの通貨ペアは、全部○○/JPYっていうことで、日本円の方向が同じだから、右上に向かうチャートを描けば円安だよね。右下に向かえば円高という判断になる。
例えばだけど、USD/JPYは、右下に向いてる、円高・ドル安を示しているんだけど、他の四通貨ペアは全部右上に強く推移している円安トレンドに見えるなぁと、するよね。これってどういうことだと思う?

美和
えっと。。。そんなことってあるのかなぁ。。と思いながら事象を単純に考えれば、他の四通貨とも、円が安いと出ているので、円安基調なんだけど、ドル円で見たら円高ドル安。。。そうか。。。
円安トレンド以上にドルが安いから、USD/JPYで見たら円高ドル安基調になるのか。てことは、この円高はフェイクっていう判断ができるのかも。。。

静寂さん
そういうこと。フェイクとまではいわないけど、両方が安い基調の時はより安い基調の強い方に引っ張られるよね。これって、ちょっと安く出てる要件がなくなると一気に逆に進行するかもしれないよね。
だから、五通貨ペアでみたら、4対1で円安だから、今回の場合、USD/JPYで持ちたいのはロングポジションと考える。そういうEAを作ろうと。

美和
へぇ~~なかなか面白い考えですね。

静寂さん
でね。当初は、多数決で決まったポジションをそれらの通貨ペア全部で持てば、マイナスのものよりプラスのものが多いはずだと考えていた。

美和
なるほどなるほど。ようは、EUR・GBP・AUD・CADで円安基調で、多数決によって、USDの通貨ペアもロングポジションを持つと。
で、その後、やはりUSDの安値基調が強くて続落するようでも、他の4通貨で出てる円安基調によって、USDの逆行分をほかの通貨ペアで飲み込もうっていう腹ですね。

静寂さん
そういうこと。賢いでしょ!って当初は思ってたわけよ。

開発

美和
基本的な考えが出てきたらまずは基礎的な挙動をするEAを作るんですよね。

静寂さん
そうだね。まずは、単順に、各通貨ペアの円安基調、円高基調をとらえる部分を作った。
これについては大して難しくもなくできたよ。次は固定ロットで単にポジションをもって、逆の方向のフラグが立ったら決済するように。シンプルなEAを作ったよ。

バックテスト

美和
基礎的なものを作ったら次はバックテストで挙動テストですよね。ほとんどの場合この基礎的なEAではシューっとマイナス方向に行くパターンが多いんですよね。

静寂さん
そうだね。そんなの知ってるさっていう次元のところからスタートするからね。普通はそこからこういう時はポジションを持たないとか、こういう条件になったら決済するとかそれから付加条件を付けて行ってまともなものになるってケースが多いのかな。
ただ、それはカーブフィッティングにつながる可能性もあるので、結構危険なんだ。

美和
あぁ。わかります。バックテストではとんでもない成績なのに、いざフォワードに回ると突然全然ダメってことがありますよね。そういうのがカーブフィッティングになっているEAってことなんですね。

静寂さん
そうそう。でも、カーブフィッティングになっているかどうかとか、どうやって調べんのよって話ではあるからね。一番いいのはできたらそのEAをデモ口座とかで半年~1年くらいフォワードテストしてみるべきだよね。
あと、僕はUSD/JPY専門のEAとかってカーブフィッティングの可能性が高いEAだと思ってて、だってそうでしょ?なんで、USD/JPYだけでかてるの?ほかのペアでダメってことは、他の通貨ペアみたいな動きをしたらダメってことだから。それってカーブフィッティングじゃね?って話かなと思ってる。
だから、今回もUSD/JPYと一緒に同条件のままでほかの4通貨ペアもバックテストしてる。

美和
なるほどなるほど。それで、初期段階のバックテストの結果はどうだったんですか?

静寂さん
最初の段階で複利を前提にしてEAを作っていくと、どのくらいのパフォーマンスのEAかわからなくなるから、複利対応のEAでも単利固定ロットで最初のうちはテストしてるんだけど、口座残高100万円、1万通貨ペア固定ロットでのトレードで、相対ドローダウン8%プロフィットファクター1.2、2006~2021で、大体200万ほどのプラスという結果。めちゃくちゃいいとは言えないけど、悪くないよね。

美和
初期段階でこれは、期待しちゃいますよね。

静寂さん
そして、特筆すべきは、上下動の大きさは別にして、どの通貨ペアも同じようなタイミングでプラス収支が発生し、同じようなタイミングでマイナス収支が発生した。これってどういうことかっていうと、カーブフィッティングになっていないってことだよね。どの通貨ペアでも大体同じような動きをするんだからね。

美和
なるほどなるほど。でも、それって、最初にオーナーが言っていた、マイナスとプラスでつぶし合いながら資産が増えていくっていうモデルにはなかなかなんないってことですよね。

静寂さん
そういうこと。で、さっき説明したようにUSD/JPYだけが逆の動きをしていたとしても、大枠で見たら結局僕の推察通りJPYの円高・円安を判断することで今一時逆行していても最終的には収束してくるってことなんだよ。だから、どの通貨ペアでやっても同じような資産推移グラフになるってことなんだよね。
で、そうなると、低スプレッドで、ボラリティの低い通貨ペアでやった方がドローダウンは低く抑えられるんじゃないかと考えて、USD/JPYをトレードのペアと考えることにした。

複利でやってみると。。。

静寂さん
複利で一応やっておこうかなってことで、この状態のEAで複利、4%の証拠金量でテストしてみた。100万スタートの1%だと、4万円、現在の為替レートだと1万ドルをちょっと切るくらいのロット量なので、このくらいでまずはやってみようと。
今回は複利にしているからずーっと1万ドルではなく、証拠金量が増えればそれだけ投下ロットも増えるので、100万スタート200万終わりってことはないだろうと。

美和
うんうん。ここからが楽しみなんですよね。

静寂さん
そしたら100万スタートで、1000万終わりくらいだった。20年で10倍。どの銀行金利より良いけど、お金持ちになれるほどかっていうとそうでもない。
まあ、まだ、何も調整をしていないベータ版だからね。ベータの時点でこの数字は良いと言わざるを得ないかな。

ロングとショートを考える

静寂さん
最初に作ったEAは、単純に多数決で円高進行しているペアが過半数になれば世界的に円高と認識されていると判断してショートポジション(Sell)を持ち、逆に円安進行していると判断したらロングポジション(Buy)を持つように設定した。
バックテストをが終わり、売りポジションと買いポジションの勝率を比較してみた

  • 売りポジション(勝率):40%
  • 買いポジション(勝率):58%

と、明らかな差があった。1~5%前後の差なら誤差かなと思うところなのだが、さすがに20%近くの差があるとちょっと気になる。
というか、今まで作ってきたEAはどれもショートポジション(Sell)の勝率が悪い。何か理由がありそうだ。

美和
そうですよね。そこまで大きな差になってくるとちょっと気になりますね。

ロングとショートの違い

美和
USD/JPYの通貨ペアで、日本円で取引をすると考えれば、ロングポジションというのは円売りドル買い、ショートポジションというのはドル売り円買いという形になります。

静寂さん
うん。で、基本的にはUSD/JPYは、どこの国でもUSD/JPYで取引されていることが多くてJPY/USDという逆転のチャートは特殊な処理もしくは特殊な証券口座じゃないとできない。
だから、ほとんどの人は円安方向は右上、円高方向は右下というチャートを見てる。でね、株の罫線と同じじゃん?FXのチャートも。
だから、見た目で円安方向ってポジティブな意識で見てて、円高方向だとネガティブな意識で見ちゃうのよ。
だってさ、そのFXのバックテスト結果の残高グラフだって、右上方向はプラス収支、右下方向はマイナス収支でしょ。人間は基本的にそういう見方をしてしまいがち。

美和
なるほどなるほど。でも為替相場って円高で右下方向だからネガティブってわけじゃないですよね?相手通貨がいてこそ成立するわけですし。逆でも、円安がずーっと進行して1ドル200円になったとして、良いこともありますけど、悪いことだってたくさんありますよね?輸入品が高くなるわけですしね。

静寂さん
そういうこと。実際は円安だからポジティブってわけじゃない。美和ちゃんの言う通り、相手通貨があってこその為替相場であって、仮に円高・円安に良し悪しがあったとしても、それは相手がいてこそだからね。円高・ドル安が日本にとって悪くて、アメリカにとっては良いのか?逆の円安・ドル高はアメリカにとって悪いのか?って話でね。
その時その時で妥当なラインがあってそれより安ければいいとか悪いとかあるかもしれないけど、それってその時々で良し悪しのラインが変わるしね。けど、トレーダー心理的にはそうじゃないって話だ。何となく下がってるといい印象がないって話ね。

美和
なるほど。ということは、円安方向、円高方向に特徴があるんですか?

静寂さん
そうだね、株ほど顕著ではないけど、先に説明した通り、トレーダーの心理的な面がもちろん為替相場に多少は影響していて、右上方向に進行する円安状態はトレンドが形成されると結構長期にわたって円安トレンドが起きて、円高方向のトレンドは瞬間的に大きく下げるケースが多少だけどおきるのね。
株ほどではないけど。株は、高値方向というのは、その会社が評価されたり、決算内容が良かったからってことで株価が上がったってことで、明らかなポジティブだ。そういう方向のトレンドに入ると長くじわじわと上げるケースが多くて、逆に下げるトレンドに入ると、短期間に一気に下げる。FXでも顕著ではないけど、多少そういう動きをするってことね。
だから、BuyもSellもまったく同じ条件でポジションを持ったり決済するEAを作ると、少しだけSell、ショートポジションの成績は下がっちゃう可能性があるね。逆にも言えて、Sellに合わせたEAで、Buyも同じようにトレードしちゃうといい成績を残せないかもしれない。それを踏まえて、ポジションや決済ルールは検討したほうがいいかなというのがわかった。
でね、SellとBuyを切り分けてバックテストしてみてわかったんだが、勝率はSellの方が悪いが、ドローダウン関係はSellの方が小さいのね。一気に進行するから、短期間に決済まで行くんだよね。
Buyはいい方向に入るのは長いけど逆方向は早いわけだから、瞬間的なドローダウンが大きくなっちゃう傾向があるようだ。

ポジションルールと決済ルール

静寂さん
根本的な考えは、様々なJPYにかかわる通貨ペアから、円為替相場が円安か円高かが明快なときにトレンドに沿ったポジションを入れるという考えのもとで、明らかに違う時を省きたい。
いや、違う時というより、マイナストレードをなるべく防ぎたいと最初のうちは考えていた。だから、ポジションルールをどうするのかに終始して考えていた。
だけどね、ベースのロジックが変わらない限りは結局何をやってもバックテストの長期間スパンのグラフは簡単に形が変わらないんだよ。
今作ってるEAの場合、2006~2021の約15年間の中で1~2年程度マイナス進行してしまう期間が2度ほどある。そこがマイナス進行せずせめてトントンくらいになってくれれば。。。という思考でそのマイナス期の余計なトレードポジションをどう排除するかって考えていたのね。
けど、これは間違いなくカーブフィッティングにつながるなと。USD/JPYではいいけどEUR/JPYは全然ダメとか。だから、長期間のマイナス時期すらも飲み込んだうえでどうするかって考えに行きついた。だから、ポジションルールはほぼベータ版のまま。
説明した通り5通貨ペアのトレンド方向を判断して過半数以上が支持しているトレンド方向のポジションを持つというシンプルなルールのみとした。

美和
なるほど。でもそれでは、今のところ、1万通貨程度のトレード単利で行えば15年でせいぜい200万円程度のプラスですか?

静寂さん
いや、結果として、次のステップの段階では単利15年1万通貨程度で約1000万のプラスくらいまで行ったよ。
これは、決済ルールの方の調整でそうなった。

美和
えぇっ!5倍近くも変わってくるのですか!!

静寂さん
僕には昔から持論があって、
【ポジションを持つ位置なんてぶっちゃけどこでもいい】
というのがあるの。
運悪くロング(Buy)ポジションを持った瞬間から反転して下落。そのまま止まらずに100pip~200pipと落として耐えきれずロスカット
ってことはあるかもしれないけど、比較的上昇しやすいと考えられる局面で持ったポジションが100回あって100回もそうならないでしょう。それに、比較的上昇しやすいと考えられるのなら損・益両方が同じ額面なら、比較的上昇しやすい=勝ちが比較的多いはずだからならせばプラス収支のはずだよね。
だから、ぶっちゃけどこで持ったって上がるか下がるかのどちらかでしかないんだから、同じだよっていうのが持論なんだ。

美和
極論ではありますけど、そうですよね。まあ、それができないから負けちゃうんですけど。。。w

静寂さん
大事なのは決済のタイミングだと思ってて、損は小さいうちに、利は伸ばせるだけ伸ばしたい。もしくは損の時は小ロットで利の時は第六とってなればいいんだけどね。要は利大損小ができればOKなんだけどね。
これもなかなか簡単ではないんだよね。
単利の場合設定した固定ロットの投資だから口座残高はそのロットが投資できる限り同じロットで投資するけど、複利の場合、口座残高の●%という設計にすることが多いから、マイナス進行していると残高が減ってるよね。そうなると、同じ〇%でも残高が違ってくるんだから徐々に投下ロット量が減っていく。だから、口座残高が10万円の時の10pipと、100万円の時の10pipは額面にしても違ってくるしね。
なかなか難しいんだよ。利のPipsが大きくても、その利が発生するまでに損で50%資産を目減りさせていればそれなりに利が小さくなっちゃうからね。
だから、自然と小さな利・損で、コツコツ決済していきたくなる。そうなると、今度はコツコツドカンと言われる、利小損大の可能性も出てくるよね。難しんだよ。決済って。

美和
凄ーくわかります。凄ーく。で、どうされたんですか?

静寂さん
やはり、ここでもカーブフィッティングが起きかねないからね。まずは基本的には最初に作った、トレンドが転換したタイミングで手放す決済ルールはそのまま維持。そのうえで、トレ―リングストップ的な機能を付け足した。
10pips以上のプラスが確定したら、SL(ストップロス)を+1pipの位置に設定。
これで、10pips以上プラス進行したのち反転しても、+1pipsの位置まで落ちてきたらいったん決済しちゃう。
考えてみたら今回は円安・円高を認識してそのトレンドに乗っかるEAだから、1pipsで決済したとしても、まだ、同じ方向に強いフラグが立っていれば次のステップでまたポジションを持つからね。実は大して損もないし、利が小さくなることもないんだ。むしろそのまま、マイナス進行して、あーさっき見たときプラスだったんだよなぁあの時手じまいしておけばよかったっていうのは防げるからね。

美和
1pipですか。それで、1000万プラスになるんですか??1万通貨の1pipって、100円ですよね?

静寂さん
そうそう。いいところに気づいたね。これで何が起きたかっていうと、マイナス決済のトレードが減ったんだよ。
ようは、一旦思惑通り進行して、そのうえで、反転、マイナスエリアまで行って決済っていうケースが結構あるみたくてね。
もちろん先述の通り、SLが入って決済した後、同じ方向のポジションを持つこともあるんだけど、それって、やっぱり5通貨ペアの多数決で、その方向がまだ強いってことだよね。いったん下がってるけどまた盛り返していくケースもその中にはあるってこと。
また、5通貨ペアの多数決だよね。そのロング・ショートを決めているのは進行方向だけで判断していないから、判断としては現在は円高とも円安とも言えないという通貨ペアもあるのね。
だから、三対二でロングだったから、Buyポジをもって、10pipの利益を超えてSL+1pipとなったとして、その後、反転逆進行してSLが入ったと。その瞬間の五通貨ペアを見ると0対2とか、2対2ってことも結構ある。ようは一旦お休みみたいなケースね。
けど、これ、SL入ってなかったらそれと同時に決済ルールにも入らないから、ポジションは持ったままふらふらすることになるトレンドが出てないのに。
SLを入れることで、トレンド転換期でマイナス進行のトレンドが認識されるまでもつというのを防げる。たぶんこれが大きかったのかな。

美和
ああなるほど。これらを文字で説明できることですから、理にかなっていますよね。そして、この挙動ならカーブフィッティングにはならないのも明確ですね。

さて、それで、複利でバックテストしたらどうなったんですか?

静寂さん
単利1万通貨で1000万だからね。期待したいよね。複利でやったら、100万スタートで5000万まで行った。悪くはないんだけど、なんかパッとしないと思った。

美和
それでも、100万スタートで、、、50倍ですよwそれで、パッとしないって...w

静寂さん
それは何かっていうとね。一番厳しいのが2017の後半から2019年の前半にかけての約2年間程度。ここは小さなマイナスを繰り返して2017の最高残高から一番減らしたところで60%近く減るのね。
これがどうしても納得できない。仮にだけど、3000万くらい預けていたとしたら、残高が1800万くらいまで減ってるんだよ。
耐えれると思うか?

美和
ですよね。。。50や100万程度ならいいや、ほっとこうとかって思うかもしれませんけど、数千万単位での60%は、ちょっと致命的かもしれませんね。

静寂さん
そうなんだ。けど、ここで、その期間のマイナストレードを排除するために何か条件を付けていくとカーブフィッティングにつながる可能性が出てくるからね。
ここは、この長期間にわたるマイナスをどう耐えるのかを考えようと思ったわけよ。

美和
なるほど。で、結論は出たんですか?

静寂さん
うん。2つ出た。
一つは、この期間に入るまでに、MaxLot以上の証拠金保有量になれば、残高からの投下Lotが相対的に下がるでしょ。MaxLotに到達してるんだから複利計算が成立しなくなっちゃう。からね。
ようは、総口座残高から見たら、本来投下するロット量が小さいという状態になっていれば、ドローダウンは60%じゃなくなるという考えね。

美和
なるほど。言ってることはわかります。わかりますけど。。。マックスロットに到達って。。。結構先長い話になりそうですよね?

静寂さん
まあまて、その話については後述するけど、もう一つね。もう一つは、最高口座残高から、目減りしている状態になったとき、投下ロットを減らせばいいという考えね。これは昔っから持ってるけど、うまく計算できないんだw何とかしたくってね。今回は気合を入れて計算式を考えたんだけどね。
そして、ただ、マイナスエリアにいるから投下ロットを減らすってやっちゃうと、今度盛り返してきているとも相対的に投下ロットが低いから登山する角度も緩やかになっちまう。だから、口座残高の下落トレンドから上昇トレンドに転じたら投下ロットを増やすような計算式が欲しくってね。今回これを実現できた。

美和
言ってることはわかりますけど。。。そんな都合よくいきます??

静寂さん
ちょうどこんな映画を見たところだったんで、何か数式があるはずだ!なんて思ってね。徹底的に作り込んだよ。結果、完成した。

美和
おお!すごい!結果的に、その大きなマイナス点は・・・絶対ドローダウン30%前後くらいまで抑えられたんですね?すごいなぁ~

静寂さん
まあ、2006年、10万スタートで推移して、2017年最高残高で約1億程度まで行くので、要はMaxLotに到達してる。なおかつ、先に書いたように、残高トレンドフォローも効いているので、全然ダメな期間は必要最小限のロット数量になってるんだ。見た目はMaxLotにみえてるとおもうけど、最高残高の時と比べて実は1/9くらいまで落ち込んでるはずだよ。

美和
でも、ほとんどMaxLotにみえてますけど??

静寂さん
うん。実はここも作り込んであって、MaxLotに到達したらMaxLot以上投下しないんじゃなくて、実は2本目も持つことで複利計算を続けているんだ。
例えば20.00LotでMaxの証券口座で、残高から、40Lot持てる計算が出たら20Lotを2本持って40Lotを実現しているんだ。

美和
なるほどなるほど。だから、資産が減って下落トレンドの時はMaxLotで5本持ってるとしたら1本だけとかに落ち込んでるってことですね。

静寂さん
そういうこと。で、さらに、MaxLotまで到達してしまったらリスクを軽減することの方が重要だろうということで、投下ロット量も少し減るんだ。だから、この状態をいかに早く作るかってことで、作ってしまうとかなり安定するEAなんだ。
10万円スタートで、2021年末で約2億、100万スタートで、4億、1億スタートで約6億。10万スタートと1億スタートで3倍しか違わないでしょ。
けどね、大事なのは、絶対ドローダウンなんだ。10万スタートだと、スタートした半年くらいはちょっと調子が悪くって、10万がいったん20万ほどになってから、10万くらいまで落ち込んでるところがあって絶対ドローダウンが60%くらいになっちゃう。100万スタートだと、もう少し投下ロット数量が柔軟に対応できて、45%くらいになる。1億スタートだと、最初からMaxLotだから補正もかかってきていて、絶対ドローダウンが15%くらいになっちゃうのね。超安定してるんだ。1億とは言わないがMaxLot200万ドル(20.0)くらいの証券会社なら、5000万くらいになったらもう負けない。いかに早く行くかってことだね。

美和
いかにはやくMaxLot以上になるか。。。なるほどね。。。

静寂さん
で、ここからが重要なんだけど、これを追求した結果、できるようになったのが、Risk75%でも破たんせず動くEAなんだ。先述の10万スタートのドローダウン60%ッて言うのはRisk75%で運用した場合だ。
75%は、現実問題としてほとんど全ツッパ状態だね。

美和
なるほど、投下証拠金量が75%という大きさだから複利の際に、資金がどんどん膨らむんですね。なるほど。

静寂さん
といっても、本当に証拠金の75%をガッツリと投下するタイミングって、口座残高が記録更新したタイミングと、一度落ち込んで、盛り返してきて半分くらい戻したタイミングくらいしかなくてあとは、10%~90%くらい減らされながら投下する感じになってるからね。先ほど言ったように口座残高推移のトレンドフォロー型だからね。

完成Kerberos

美和
おおなるほど!この中間でゆっくり資産を減らしてる期間が先ほどおっしゃってた期間ですね?

静寂さん
そうそう。ロット数量の計算をしないと、ここで70%近く資産を減らすんだけど(その後盛り返しますが。。。)、実際に自分のお金で運用してたら多分耐えらんないと思った。
ロット数量計算をすることでここは時間はかかっているけど、30%前後の資産減で済んでる。信じて託す、信託できるならぎりぎり耐えられるかなってところだね。長期間にわたって下落してるからそれでも耐えられないかもだけどね。。。

美和
ちなみに、これは、スタートはいくらですか?

静寂さん
10万スタートだね。だから、放置しておくには最適なEAにはなってる。
あと、10万と言わず、100万でスタートすれば21年末で約4億。この長い冬の時代は25%くらいの資産減になってくるから、100万スタートくらいだったらもうこの1億を超えたあたりからはさらにこちらでロットを計算しながら、口座からいくらかずつ引き落とすくらいになってるかもね。そうなると、この少々の下落も気になってないかもしれないね。

美和
いくらからスタートしても資金枯渇せず耐えられるってすごいですね。

静寂さん
といっても、最小ロットもあるわけだからね。(大体どの日本の証券会社でも1000通貨単位くらいが最小ですね。)それを考えると最低ラインは10万スタートだろうね。できれば100万単位でスタートしてもらいたいところかな。

美和
現在はこのケルベロス、どうしているんですか?

静寂さん
ロジック的には、10万からスタート可能でしょ。だから、フォワードテストを兼ねて10万口座で今フォワードテストを始めた。半年~1年程度ようすをみて、良さそうなら100万くらいまで資金を増やしてやってみようと思ってる。
あとは、現在USD/JPYで運用しているしバックテストなどもUSD/JPYでやってきたから、ほかの通貨ペアでも走るかどうか確認してる。
そちらについては動きはほぼ同じで、だから、資産が増えるところや減るところが日時的には大体同じ感じだね。ボラリティが高い通貨ペアほど上下動が激しくなるのでよりボラリティの低いものの方が安定してていいなという考えだね。

美和
しかし、どの通貨ペアでも同じような動きをするっていうことは、やはりこのEAはカーブフィッティングはしていないのかなっていう判断ができますよね?

静寂さん
そうだね。あとは、フォワードテストで実際にどのくらい再現できるか見てみないとね。スプレッドが開いたりもするのが活きたチャートだから、実はスプレッドが開いたタイミングばっかりでリアルチャートでは役に立たないって可能性もあるからね。

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