前走は今までの走法とは違う、後方からのまくりの競馬になったロンコーネ。
2勝Cに昇級して、どのような走りをするのか、楽しみであった。
3勝Cまでは…
あるときの会報誌。
ある方がロンコーネについては3勝Cで通用するだろうとコラムでコメントしていた。
それを信じたわけではないが、1勝Cで連続2着を繰り返しているあたりは、少なくとももう1勝、あわよくば2勝、結局は3勝Cまでは出世はできるだろうと思っていた。
問題はそれがいつのことなのか。である。
成長が…
春に勝ち上がり、少し長期間のリフレッシュ放牧に出たロンコーネ。
それから1勝Cでの連続2着ロードが始まるわけだが、どうにも馬体重が増えてこない。
あるときは放牧明けのレース馬体重が前走よりマイナス体重であったことがあった。
それをもって調教師が成長がピークに達したのかもしれないとコメント。
そうなると、どこまで勝ち上がっていけるのか、22年の前半は重要なところだろうと考えられた。
プラス体重?マイナス体重?
そんな心配をよそに、前走は当馬レース最高体重となった。今走もプラスで来てくれると嬉しいのだが。
さすがの-6㎏。
パドック映像を見てもギリギリの馬体だった。
恐らく本レース後は放牧だろう。
むしろそうしたほうがいいように見える。
パドックにて
きっちり仕上がったように見える馬体。
そして、厩務員さんに甘えまくる。
そのあたりはまだまだ子供なのだろう。
結果。パドック解説からは評価をもらえなかった。
本馬場入場
鞍上が乗ると一気に気合が入る。
本馬場入場はきれいなものだ。
鞍上と馬の意識が一体化していく。思ったように走るロンコーネが頼もしく見える。
スタートにて
新馬戦は逃げて2着。
それ以降は2~4番手から直線先頭からの2着。
そんなレースが多かったロンコーネ。
今回もポンと飛び出たが、馬が自分でちょっと下げていい位置を探しに行ったように見える。
がむしゃらに先頭を走ればいいってもんじゃないと、馬が言っているようだ。
道中にて
なにせ外枠発走だ。
内側の馬をどうさばいていかに内側に付けるか。
本来はそれを考えてスタートからコーナーまでの位置取りを考えなければいけないのだが、ロンコーネは自分の展開を自分で考えているかの如く、ゴーイングマイウェイ。
内側に馬がいてもお構いなし。外からかぶせていく。
だから、内につけるなんてことがまったくできないまま最初の1~2コーナーを曲がっていく。
向こう正面でも、内に付ける気がまったくない。
だから、人気馬たちはそのロンコーネの外からかぶせていくしかないから、膨らんでいく。
コーナーにて
直線前のコーナー。
ロンコーネの外から1頭被せてまくってきた。
ロンコーネ自身が多少、競馬を覚えてきたこともあるのだろう。
連動してまくる形になった。
外からかぶせていく形だが脚色がロンコーネは違う。
直線にて
最後の直線。直線に向いたときはもうほぼ先頭。
騎手が一瞬後ろを向く。
後ろから追ってきている馬の確認だろうか。
ということは、もう勝ちを確信していて、あとどのくらい追えばいいのかを図ったように見えた。
ゴールにて
直線半ばでしっかり抜け出し、引き離す態勢。
騎手は少し追いの強さを緩めている。
大外から穴馬が飛び込んできたが、ハナ差ロンコーネが先頭でゴール。
この穴馬は想定外だっただろうが、まだ少し余力がありそうなゴールだった。
これで、パドック解説で評価にいれなかった解説者に一矢報いた格好になった。